ジャノビー徹底解説
アカンサスの葉を持つヘビ
デザインの出発点は緑色のヘビで、つるヘビや樹上性の種がモデルと思われるが、爬虫類の姿だけにはとどまっていない。背中と尾にある掌状の葉が体そのものを植物の延長に変え、頭部の模様はストレリチアのような花を思わせる。また、ルネサンス美術でよく使われた装飾であるアカンサスの葉との類似も指摘されている。
ツタージャ、ジャノビー、ジャローダの系統には、西洋的なモチーフが取り入れられている。杉森建はコンセプトについて『ベルサイユのばら』との関係に触れており、誇らしげな立ち姿、胸の黄色い飾り、そしてより洗練された姿へと進む進化にも、その影響が表れている。ジャノビーは二足歩行の生き物らしい手足を残しているが、ツタージャの小さくまとまった印象からはすでに離れはじめている。
名前に隠されたもの
英語名は serpent と vine、つまり「ヘビ」と「つる植物」に由来する。その組み合わせは、体つきと全身を覆う葉の両方を表している。日本語名のジャノビーは「ヘビ」を意味する「じゃ」を含み、残りの部分は canopy や ivy など、葉や植物に関係する英単語を思わせる。どちらの名前も、爬虫類と植物を切り離さずに組み合わせている。
空白のある物語
ジャノビーは、イッシュ地方の最初の3匹の進化系統とともに第五世代で登場した。この時点ですでに隠れ特性としてあまのじゃくを持ち、リーフストームとの組み合わせによって、技のデメリットを積み重ね可能な強化に変えられる点が注目された。万能な脅威ではなく、攻撃性能は控えめで、防御面の弱点も繰り出しづらさにつながっていた。
覚える技は時間とともに変化した。第五世代では教え技でアクアテールなどを覚えられた一方、現在の技構成にはテラバースト、グラスフィールド、グラススライダー、くさわけといった選択肢が加わっている。また、第八世代には登場せず、スカーレット・バイオレットで復帰した。進化系統と2つの特性は変わっていない。
中間進化の時期を活かすには
通常のプレイでは、残したい技を覚えてから進化させるか、技の習得に関する好みよりもジャローダへの強化を優先するかで判断するとよい。ジャノビーのままなら、すばやさ83によって弱った相手へのとどめを刺したり、ダメージを受ける前にサポート技を使ったりしやすいが、とくこう60の低さをそれだけで補えるわけではない。
もっともわかりやすい組み合わせは、あまのじゃくとリーフストーム。耐えられるみず・じめん・でんき・くさタイプの技に合わせて繰り出し、弱点を突かれる攻撃には出さず、最初のターンで勢いをつけたい。ギガドレインは攻撃と回復を両立し、はたきおとすは交代先に負荷をかけながら防御用の道具の価値を下げる。相手にほのお・こおり・どく・ひこう・むしタイプのアタッカーが残っているなら、ジャノビーは引くべきだ。くさタイプのため、不利な繰り出し先が多すぎる。
最大の特徴である清潔好きな性質は、今も変わらない。葉はただの飾りではなく、体が汚れると光合成ができなくなる。そのため、図鑑の説明でも、体を清潔に保つことをこれほど気にしているのである。