シンボラー徹底解説
砂漠に描かれた鳥
シンボラーのデザインは、鳥と地上から描かれた図形を組み合わせている。その姿はナスカの地上絵、とくに鳥の図像と結びつけられ、カチーナ人形との共通点も指摘される。体の模様は重なり合った記号のように見え、縦長のシルエットはトーテムや宙に浮かぶ道具を思わせる。古代都市の跡が残る砂漠地帯の上空にいるというポケモン図鑑の記述も、この解釈を補強している。
英語名は、魔術的な意味を持つ記号を指す sigil と、刻まれたり描かれたりした記号を指す glyph を組み合わせたもの。日本語名の シンボラー(Symboler)は「symbol」をもとにしており、生き物を記号へと変えたようなイメージを保っている。風やエジプト神ラーへの言及は日本語名の解釈の一部だが、「symbol」とのつながりが最も直接的だ。
後継者のいない守護者
第五世代で登場して以来、同じすがた、同じタイプ、独立した進化系統を保っている。中間進化の段階として、あるいは成長して初めて概念が完成する種としてデザインされたのではない。最初から、古代文化の生き残った遺物として現れる。行動もそのイメージに合っている。決まったルートを巡回し、領域を監視し、侵入者には創造主の滅亡後も残った防衛機構のように反応する。
初期の対戦環境ではRUに姿を見せ、第五世代にはUUやVGC11でも記録が残っている。第六世代でもRUに登場した。その後はNUやRUで居場所を見つけたが、環境の変化によって、場に出て準備する余地は狭くなった。マジックガード、めいそう、特殊技の豊富な攻撃範囲という組み合わせは中核であり続けた一方、よりすばやい脅威や、あくタイプによる対策の登場で繰り出しにくくなった。
マジックガードが汚れ仕事を引き受けるとき
対戦では、消耗戦に頼るチームへの対策として役立つ。変化わざを受けても間接ダメージでHPを失わず、そのターンを使ってめいそうやコスモパワーを使える。サイコキネシスが主力の特殊技で、エアスラッシュによって攻撃タイプが1つに偏るのを防ぎ、ねっぷうで普段のわざを受ける相手を削れる。いろめがねなら、通常は攻撃を耐える相手にも通しやすくなり、より直接的な運用が可能になる。
どのわざを補助に選ぶかは、チームに何が足りないかで決めたい。れいとうビームはこおりに弱い相手への対策になり、エナジーボールはじめんやみずに圧力をかけ、あくのはどうは他のエスパータイプやゴーストタイプに有効だ。すべてを補おうとする必要はない。シンボラーには、相手がステルスロックなどのわざを使ったり、すばやさを上げたりしている間、わざを選び直し続けられるほどの火力も耐久力もない。
似ていても同じ役割ではない
ネイティオとはエスパー・ひこうタイプが共通しているが、ネイティオは補助と相手の行動を読むことに向き、シンボラーはとくこうとすばやさに優れた数値を活かす。ネンドールも遺跡や古代の記号を連想させるが、より防御寄りの性能で、タイプの組み合わせも弱点を大きく変えている。
通常の対戦では、動きの遅い相手や、受けるダメージが大きくないかくとうわざを前に繰り出したときにシンボラーが力を発揮する。そこから攻撃したり、ひかりのかべやリフレクターを張ったり、めいそうの準備をしたりできる。いわ、こおり、でんき、ゴースト、あくの攻撃からは遠ざけたい。繰り出すタイミングを1度誤るだけで、特性を活かす前に失うことが多い。レベルアップでじゅうりょくを覚えるという細部も、地面と空のルールに挑むようなデザインを持つこの種に、さらに風変わりな要素を加えている。