ヤバソチャ徹底解説
独自の来歴を持つ茶碗
デザインの出発点は、日本の茶道で点てる抹茶だ。器は茶碗、竹製の茶筅は茶筅で、ふさがれたひびは金継ぎを思わせる。この茶碗は取り替え可能な飾りではなく、体の一部になっている。ありふれた器と、コレクターなら価値があると考える陶器との違いも、そこに表れている。
日本の付喪神、つまり命と意思を得た家庭用品という考え方にも合っている。その土台を利用した行動も特徴的だ。暗い場所で待ち、飲み物に化け、近づいてきた相手をだまそうとする。具体的な習慣と、ヤバチャの一族にすでにあった不気味なユーモアが組み合わさったデザインだ。
お茶の名前を変えた名前
ヤバソチャは、不気味さに関係する「sinister」と「matcha」を組み合わせた名前だ。日本語名のヤバソチャは、ヤバチャの日本語名であるヤバチャと、質が低い、または渋いお茶を指す「粗茶」に由来する。この選び方は、上品な飲み物に見せかけながら幽霊を隠している姿に合っている。
ヤバチャとの関係は、意図的に奇妙なものになっている。ヤバソチャとポットデスは収斂進化の種族で、見た目の発想を共有しているが、ゴーストとくさの複合タイプはこの2匹にしか登場せず、同じ進化系統の出身ではない。ヤバソチャは目と液体のシルエットがポットデスに似ている一方、茶碗の装飾はヤバチャの顔を思わせる。
攻撃もできるサポート役
シングルでは、すばやさ70を補おうとするより、ぼうぎょ106を活かしたい。めいそうで特殊耐久の低さをある程度補い、すでに121あるとくこうも伸ばせる。ちからをすいとるでこうげきの高い物理アタッカーに繰り出しやすくなり、シャカシャカほうで回復しながら攻撃の圧力を保てる。シャドーボールを入れれば、攻撃タイプが1つだけに依存する構成にもならない。
ダブルでは役割が変わる。おもてなしで場に出たときに味方を回復し、いかりのこなで味方に向いた攻撃を引きつけ、いのちのしずくで味方全体を立て直す。トリックルームは、先に動きたい遅いアタッカーと相性がよいが、準備のターンを守らなければならない。安全に出せる場面を選びたい。ぼうぎょは物理攻撃への助けになるものの、とくぼうとすばやさは高くないため、強力な特殊攻撃を何度も受け続けるのは難しい。
茶碗の下にある印
姿の違いは、陶器の贋作や真正品を示す印に着想を得ている。器の底にある灰色の印は、質の高いほうの器であることを示し、実在する印章が本物の作品と模造品を見分けるために使われていたのと同じ役割を持つ。この細部が種族値配分や基本的な対戦での役割を変えるわけではないが、使った茶碗によって進化先が変わる理由を与えている。
第9世代で初登場して以来、比較できる過去の姿は存在しない。アイデンティティはパルデアとキタカミの里に結びついており、チャデスの進化系統は、日本らしい美意識で、魔法のかかった茶器という発想を広げている。体は小さく、防御寄りで役割がはっきりしており、茶碗が体と偽装、そして真正品の証明を同時に担うポケモンだ。