ヌメイル徹底解説
においに導かれるナメクジ
デザインの出発点は、主にナメクジなど、目立った殻を持たない柔らかな体の腹足類だ。細長い体つきやぬめった質感、機能する目がないことによって、その発想をより幻想的な方向へ広げている。4本の触角は視覚の代わりに音やにおいを使う知覚を担い、背中のらせん状の突起は、普通のナメクジとは異なる解剖学的特徴を示している。
日本語名のNumeil(ヌメイル)は、「ぬめる」とsnail(カタツムリ)を組み合わせたもの。英語名のSliggooは、slug(ナメクジ)とgoo(べたつく液体や粘液)を合わせている。どちらの名前も、ドラゴンタイプであることより、体の質感を強調している。
図鑑の説明が伝えるもの
粘液は飾りではない。物質を溶かし、獲物を食べる準備を整え、防御にも役立つ。見えず、ゆっくり進む生き物として考えると、この性質はよくかみ合っている。また、いくつかの説明が持つ居心地の悪い雰囲気も、この性質から生まれる。ヌメイルは味方を食べ物と間違え、平然と食べてしまうことがある。この種族は知恵のある動物としてではなく、異なる感覚と危険な体内化学によって生き残るよう適応した生き物として描かれている。
カロスからヒスイへ
ヌメイルは『ポケットモンスター X・Y』で、ヌメラの系統における中間進化として初登場した。次の世代では、霧の中でレベルアップしてもヌメルゴンに進化できたが、この特徴はその世代に限られている。その後、『Pokémon LEGENDS アルセウス』で金属製の殻を持つヒスイのすがたが追加され、ヌメイルがナメクジであると同時にカタツムリでもあるという見方が強まった。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では通常のすがたが再登場し、ゲーム間の連携方法によってヒスイのすがたも入手できるようになった。両方の姿の違いはシルエットにある。通常のすがたは柔らかく開いた突起を残しているのに対し、もう一方はそれを体を守る重い殻へと変えている。
大げさに考えず活用する
通常の旅では、特防113を活かせる技を覚えてからのほうがヌメイルは使いやすい。りゅうのはどうは安定したダメージを出せ、だくりゅうで攻撃範囲も広げられる。あまごいはうるおいボディと相性がよく、進化に必要な条件にもつながるが、準備に1ターン使う価値があるとはかぎらない。
そうしょくがあれば、くさ技を受けて攻撃を上げられるが、防御53や素早さ60まで補えるわけではない。強力な物理技や、こおり・ドラゴン・フェアリータイプは明確な対策になる。進化していないポケモン同士の対戦で使うなら、しんかのきせきで耐久を上げると特殊受けの役割を任せやすくなる。それでも物理方面から攻撃してくる相手には、すぐに退かされることがある。ぬめぬめは接触技を使うアタッカーに対してより有効で、受けるたびに相手の素早さを下げられる。