ペロリーム徹底解説
メレンゲから抱き犬へ
デザインの出発点は、卵白と砂糖で作るデザート、とくに生クリームとフルーツを乗せたメレンゲだ。頭の赤い球は、甘い菓子の上に最後に乗せるフルーツにあたる。マフィンや、クリームを使ったほかのケーキの特徴も含まれている。フェアリータイプなのは、英語圏で一部の小さなケーキを指す「fairy cake」という呼び方にも合っている。
シルエットには別の要素も加わっている。ピンク色の毛はかつらを思わせ、首元はひだ襟の形をしており、白い顔はピエロのメイクに近い。結果として、ただ足の生えたケーキになっているわけではない。ペロッパフの小さな犬らしい見た目を残し、砂糖の生地からキッチンの助手へ変わったような姿になっている。ポケモン図鑑では、食べ物の味見役と菓子職人の助手という、二つの具体的な仕事によってこのコンセプトを仕上げている。
味わえる名前
Slurpuffは、英語のslurp「すする」とpuff「ふわふわしたもの」や「ひと吹き」を組み合わせた名前だ。柔らかな見た目と食べ物との関係をよく表している。日本語名のペロリームは、舐めるイメージのある「ぺろぺろ」とcream「クリーム」を合わせたもの。デザインを、舌とデザートの両方から読める名前になっている。
同じコンセプトは、同じ世代に登場したAromatisseにも共有されている。どちらも香りに関係し、特定の道具を持たせて通信交換すると進化するが、一方は菓子作り、もう一方は香水に寄せられている。デザイン上の対になる存在であり、同じ進化系統の姿ではない。
カロスからガラルへ
ペロリームは、ペロッパフとともに第六世代で初登場した。『ポケットモンスター X・Y』では、Aromatisseと対になるバージョン限定の進化先という位置づけで、同じ関係が『ポケットモンスター ソード・シールド』でも再登場した。進化方法も変わらず、適切な道具を持たせて通信交換する方式だ。
世代が変わると、特性を取り巻く状況も変化した。第七世代より前は、ペロリームとペロッパフがスイートベールと結びつく代表的な種族だったが、その後、この特性はこの系統だけのものではなくなった。第九世代の本編ゲームには登場しないため、近年のすべての作品に継続して登場しているわけではない。
無理なく組み込むには
通常のバトルでは、まず何をさせたいかを決めるといい。スイートベールなら味方をねむりから守り、アロマセラピー、ねがいごと、ねばねばネットで役割を持たせられる。かるわざなら道具を失ってすばやさを上げる必要があるが、相手がはがねやどくの攻撃を残している場合、すばやさが上がるだけでは耐久面の問題は解決しない。
じゃれつくはタイプとこうげきを活かせる技で、ドレインキッスは特殊側から攻撃しながらHPを一部回復できる。エナジーボールでフェアリー技に耐性を持つ相手への対応範囲を広げられ、ドレインパンチなら回復効果のある物理技を選べる。すばやさは危険なく出入りできるほど高くないため、準備のターンを作る支援か、主な対策役を先に倒す流れが必要になる。
ぼうぎょ 86なら、相手が物理ダメージに頼る場合にコットンガードを使える。その作戦は特殊アタッカーや、弱点を突いてくるタイプを相手にすると崩れやすい。ストーリー攻略では、ねむりを多用する相手や、ねばねばネットで味方が先に攻撃できる場面など、試合を複雑にせず複数の役割をこなせる。対戦では、瞬間火力の低さとすばやさ 72が、採用できる場面を大きく制限している。