シュシュプ徹底解説
香水瓶のようなくちばし
シュシュプのデザインには、シルエットから読み取れる複数のモチーフが組み合わされている。丸くふくらんだ体は化粧用のパフを思わせ、全体の形は香水瓶の柔らかな胴体にも似ている。また、短い翼、指の見えない脚、大きな目、強く目立つくちばしなど、小さな鳥の特徴も持つ。ペスト医師とのつながりは、マスクに似たくちばしに表れており、そこには香りのある物質を入れていた歴史的な習慣も重なる。
日本語名のシュシュプは、吹きかけたり噴霧したりする音を表す日本語の擬音語「プシュー」に由来する。英語名には香水を軽く吹きつけることを表す spritz の意味が残っており、妖精のような存在を指す sprite も連想させる。特定の動物だけを元にしたポケモンではなく、鳥、化粧品、香水、妖精の民間伝承を混ぜ合わせたデザインだ。
カロスで生まれた系統
シュシュプは第六世代で登場し、ファッションや香水と強く結びついた、フランスをモデルにしたカロス地方のイメージを担う種族のひとつになった。においぶくろを持たせて通信交換する進化方法も、そのテーマを補強している。この道具は単なる飾りではなく、香りを染み込ませた袋であり、この系統の個性に合っている。
『ポケットモンスター X・Y』から登場し、『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』、さらに『ポケットモンスター サン・ムーン』『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』『ポケットモンスター ソード・シールド』にも登場する。『ポケットモンスター ソード・シールド』では、習得技に技術的な珍しさがある。プログラム上のミスにより、ドレインキッスがレベル9と15の両方に設定されており、本来レベル9で覚えるはずだった技はチャームボイスだった。重複によって別の姿が生まれるわけではないが、予定されていたものとは異なる技習得リストになっている。
リトルカップの遅いサポート役
リトルカップでは、シュシュプの能力配分はアタッカーよりもサポート寄りの耐久役に向いている。HP78が中程度の耐久をある程度補い、フェアリータイプによって、かくとう、あく、むしタイプの攻撃に後出ししやすい。しんかのきせきを持たせれば、その耐久力はさらに安定する。ねがいごととまもるが回復の中心で、アロマセラピーによって味方の状態異常も治せる。
アロマベールは、ちょうはつでこの流れを止められるのを防ぎ、技の使用を繰り返させたり、技を封じたり、選択を変えさせたりする技にも対抗できる。耐久役の行動を妨害することに依存したチームに対して価値がある。ムーンフォースがあるため完全に受け身ではないが、とくこう63では、耐性を持つ相手を簡単に倒すことはできない。めいそうを使えば攻撃に転じる道もあるものの、はがねとどくタイプを先に弱らせておく必要がある。
香りを断つもの
すばやさ23が毎ターンの動きを制限する。シュシュプはねがいごとを使う前に攻撃を受けることが多いため、HPが少ない状態で繰り出すのは危険だ。フィールドに残るダメージがある場合は、なおさらその危険が大きい。もうひとつの実戦的な弱点は、しんかのきせきを失うこと。タイプ耐性が残っていても、等倍技にはかなり弱くなる。
はがねやどくタイプのポケモンには交代を強いられやすく、火力不足も突かれる。また、はたきおとすを使う相手には注意したい。耐久を支える道具を奪われるからだ。耐久寄りのチームでは、これらのタイプへの対策と、ねがいごとの回復を活かせる味方を組ませると使いやすい。食事によって香りは変わるが、対戦でのプランを左右するのは、何より道具を維持できるかと、安全に繰り出せる場面を見つけられるかだ。