オオスバメ徹底解説
二本の刀のような尾
デザインはハシボソツバメとオーストラリアツバメを混ぜ、さらにキイロアナツバメのような特徴を加えたものだ。ただし、ツバメらしくない行動も取り入れられている。獲物への急降下とツメは猛禽類に由来する。もっともよく話題になるのは尾だ。細長く伸びた2本の羽は刀を2本並べたように見え、Bulbapediaでは、この特徴とレベル21で覚える技つばめがえしの背景にある剣術とのつながりが指摘されている。色違いは、別の2種類の実在する鳥から来ている。ケツァールとミドリツバメだ。
日本語名はかなりそのままの説明だ。オオスバメは「大燕(おおつばめ)」を崩した名前で、見たまま「大きなツバメ」という意味になる。英語名はswellとswallowを組み合わせたもの。フランス語名のHeledelleはailéとhirondelleから、ドイツ語名のSchwalbossはSchwalbeとbossから作られていて、こちらには別の意図がある。
第7世代での調整
第7世代では特攻が50から75に引き上げられ、合計も430から455になった。数字の上では強化だが、実戦ではほとんど変わらない。まともな威力を持つ特殊技で覚えるのは、レベル39で習得する威力75のエアスラッシュくらいで、攻撃用の技はほぼすべて物理だ。ブレイブバード、つばさでうつ、はがねのつばさ、とんぼがえりがそれにあたる。この上昇が役に立つのは、威力150のはかいこうせんがギガインパクトと比べて冗談に見えなくなることくらいだ。
瀕死になるほど強く戦う鳥
レベル技の並びには妙な傾向がある。レベル45でがむしゃら、レベル57できしかいせいを覚え、どちらも残りHPが少ないほど力を発揮する。前者は相手のHPを自分のHPと同じにし、後者は自分の状態が悪いほど威力が上がる。レベル9から使えるでんこうせっかもあるため、相手のHPをぎりぎりまで削り、動かれる前に仕留める流れが自然に組み上がる。レベル27のファストガードはもう一方の端を埋める技で、先制技を1ターンだけ防ぐ。HP60のポケモンがもっとも恐れるものを止められるわけだ。レベル33のこうそくいどうは、リストに残っただけの技だ。素早さの種族値が125もあるので、2倍にしてもほとんどの対面は変わらない。
道中の鳥たちとの比較
各地方には、序盤の道路に普通の鳥を1匹配置し、育てれば使えるところまで成長させる定番がある。オオスバメは、その発想を速くて脆い形にしたポケモンだ。ムクホークはもっと強く殴れて、攻撃にも耐えられるが、そのぶん動くのは遅い。ファイアローは、先制できる特性によって1世代まるごと素早い鳥の座を持っていき、オオスバメから強みを奪った。
残っている個性ははっきりしている。このグループで、どく状態になることを前提にした戦い方をするのはこいつだけだ。状態異常を最高の能力値に変える道中の鳥はほかにいない。その依存度の高さゆえに、動きも読みやすい。状態異常なしで出てくれば何もできず、状態異常ありで出てくれば、もう時計が動き始めている。