カヌチャン徹底解説
小さな鍛冶屋
カヌチャンは、鍛冶と結びついたゴブリン、ノーム、ファンタジー作品のドワーフから要素を取り入れている。ハンマーと、はがねタイプがその関係をはっきり示す一方、小さな体と丸みを帯びたシルエットが、ガラガラを持った赤ちゃんのような幼い印象を加えている。この種族は、進化後の2種とともに水谷恵がデザインした。
日本語名のカヌチャンはKanuchanと読み、「鍛冶」を意味する「かぬち」に、日本語の愛称・縮小辞「〜ちゃん」を組み合わせたもの。英語名は、金属製品の修理や製作をする職人を指すtinkerに由来し、金属音の「tink」とピンク色にもかけている。スペイン語版ではTinkatinkのまま адаптацияされていない。
自分の武器を作る進化ライン
3段階をつなぐ視覚的な軸はハンマーだ。カヌチャンはまだ小さく粗末な道具を扱っているが、ナカヌチャンでは大きさが増し、デカヌチャンは巨大なハンマーと結びつく。レベル24、続くレベル38での進化は、単なる種族値の変化ではない。金属の残骸を、よりはっきりした武器へと変えていく鍛冶屋の成長を表している。
第9世代で、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に初登場した。前の段階にあたる種族は存在しないため、世代をまたいだデザインの変化を比較することはできない。その後は技の選択肢が実用面で広がり、追加コンテンツで使える技にはたきおとすが加わった。この技によって、リトルカップでの価値も変わった。
道具を奪うメイスの価値
リトルカップでは、わるいてぐせ、はたきおとす、ステルスロック、ドレインキッスの組み合わせによって、役割がはっきりする。耐性のある攻撃に繰り出し、ステルスロックを設置するか、はたきおとすで相手の道具を取り除き、ドレインキッスで消耗を抑える。わるいてぐせは耐久型の道具を持つ相手にとくに厄介で、道具を持たずに場へ出たカヌチャンが接触技を受ければ、攻撃してきた相手の道具を奪える。
アタッカーとして扱うべきではない。攻撃45と特攻35では、状態異常、消耗戦、道具の管理によって価値を生み出す必要がある。でんじはは素早さ58の不足を補い、冒険の序盤から使えるつぶらなひとみは相手の攻撃を下げる。かたやぶりは、通常なら技の効果を無効化する特性への対策になるが、この形式ではわるいてぐせのほうが役立つ場面が多い。
似た種族との差
クレッフィのようにフェアリーとはがねのタイプを持つ種族とは共通点があるが、方向性は異なる。クレッフィは特性や補助技で対戦のテンポを変えるのが得意なのに対し、カヌチャンは特定の攻撃を受け、道具を取り除き、わるいてぐせを活用することに依存している。リトルカップでステルスロックを使うほかの候補と比べると、耐性と場持ちは優秀だが、与えられるダメージは大幅に少ない。
最も苦手なのは、ほのおとじめんとの対面だ。物理攻撃を何度も受けると、防御の種族値が45しかないため消耗しやすく、HPも壁役にできるほど高くない。弱点を突かれない相手に繰り出し、ドレインキッスは場に残り続けるために使う必要がある。役割は小さな行動に表れる。岩を置き、道具を奪い、まひさせ、メイスを盗む。