ケララッパ徹底解説
木と金属のクチバシ
デザインの出発点はキツツキで、おそらく大型の種類がモデルになっている。ただし、クチバシの形やドデカバシへ向かう進化の流れには、若いオオハシを思わせる部分もある。この組み合わせによって、特定の1種だけをモデルにした鳥には見えない。柔軟なクチバシには動物学的な下地もあり、一部の鳥はクチバシの動かし方によって音の形や響きを変えられる。
音の要素は管楽器から来ている。英語名は「trumpet」と「beak」を組み合わせたもの、つまりトランペットとクチバシだ。日本語名のケララッパは「キツツキ」を意味するkeratsutsukiと、「トランペット」を意味するらっぱを組み合わせている。分類のラッパぐちポケモンも同じ発想で、撃ち出すタネによってクチバシは、進化してドデカバシになる前から一種の砲身になる。
ラインの中で気まずい段階
中間進化として、ケララッパはツツケラよりも個性がはっきりしているが、まだ進化を残した種族の制約も抱えている。こうげき85とすばやさ75によって物理技で攻められ、スキルリンクによってロックブラスト、タネマシンガン、ダブルウイングを使う明確な理由もある。問題はぼうぎょととくぼうが50にとどまることだ。でんき、こおり、いわの効果抜群技を受ければ、すぐに倒されかねない。
ストーリーでは、ドリルくちばし、ロックブラスト、はねやすめの組み合わせで、よくある状況の多くに対応できる。つるぎのまいで、隙を見て全抜きを狙うこともできるが、先に攻撃してくる相手を前にすると、その1ターンを作るのは難しい。ハイパーボイスという強力な選択肢もあるものの、とくこう40では自然な進路とはいえない。
ゲームの間で姿を消した種族
ケララッパはツツケラ、ドデカバシとともに第七世代で初登場した。第八世代では登場せず、アローラの作品群の後はいったん姿を消した。その後、『スカーレット・バイオレット』で追加コンテンツを通じて復帰し、初登場時の作品とは覚える技の構成が変わっている。
アローラでは、教え技でねっぷう、はたきおとす、おいかぜなどを使えた。『スカーレット・バイオレット』では、ダストシュート、はたきおとす、とんぼがえり、エアスラッシュなどでその一部の coverage を維持し、現在の選択肢にはテラバーストも加わっている。復帰しても対戦の脅威になったわけではない。種族値は変わらず、耐久と火力を得るには進化に頼る必要がある。
長居させずに使う方法
活かし方は、つなぎの物理アタッカーとして扱うことだ。スキルリンクによってロックブラストとタネマシンガンが最大回数まで当たるため、いわやくさが弱点の相手や、1回のダメージを耐えてしのごうとするポケモンに有効だ。ドリルくちばしは安定したひこう技になり、とんぼがえりなら交代を誘った後に場を離れられる。
はねやすめは受け身な相手に有効で、つるぎのまいは、でんき、こおり、いわで脅かされない相手の前に出せれば、ストーリーの戦闘を決めることもある。長期戦の殴り合いを任せるのはおすすめしない。レベル28に達してドデカバシへ進化した時点で役目は終わる。その段階では、クチバシは単なるタネの保管庫ではなく、大砲という発想そのものを表す存在になる。