バクガメス徹底解説
甲羅の中に火薬を仕込んだカメ
デザインは陸ガメと地雷や爆薬を組み合わせたもの。円形の甲羅、中央の穴、飛び散った破片のような突起が、そのイメージを強めている。ドラゴンらしさはタイプだけにとどまらず、アジアの伝承に登場する竜亀や、タラスクのような合成獣も思わせる。長い首とごつごつした甲羅を持つカメにも近いが、最もわかりやすいモチーフは、攻撃を受けると爆発するカメという発想だ。
英語名は「turtle」と「detonator」を組み合わせたもの。日本語名のバクガメスは、爆発とカメに関係する言葉からつくられており、英語名より直接的に中心のコンセプトを残している。「ばくはつがめポケモン」という分類も、機能を隠さずデザインをそのまま要約している。
進化しない状態での登場
バクガメスは第七世代で登場し、ジジーロンと対になる形で『ポケットモンスター サン・ムーン』では片方のバージョン、『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』では反対側のバージョン限定だった。『ポケットモンスター ソード・シールド』では特定のバージョンで再び入手でき、進化形を持たない爆発するカメという立ち位置も変わらなかった。この点では、カメの体と熱源を組み合わせたコータスにも近いが、コータスが主に石炭と煙を軸にしているのに対し、こちらは爆薬が中心だ。
覚える技にもコンセプトに結びついたものが多い。ひのこやかえんほうしゃは炎、りゅうのはどうはもうひとつのタイプ、トラップシェルは物理技による接触を脅威に変える。だいばくはつはその発想を極端にした技で、威力は250だが、使ったポケモンはひんしになる。
遅さを活かす方法
防御135によって、弱点を突かれない多くの物理技に後出しできる。ほのお、くさ、むし、はがね、でんきは特に受け出ししやすいタイプで、じめん、いわ、ドラゴンには交代を強いられる。いわタイプが弱点なので、ステルスロックを放置すると、からをやぶるを使うための余裕がさらに減る。
攻撃的な基本プランは、物理技を使う消極的な相手を見つけてからをやぶるを使い、かえんほうしゃとりゅうのはどうで特殊側から攻めること。トラップシェルは、相手から物理技でダメージを受けて初めて発動できるため、読みを当てて接触を誘える場面で使いたい。オーバーヒートは一度だけ大きなダメージを出す用途に向くが、特攻ダウンのせいで連発は難しい。
ダブルバトルでは、ワイドガードで複数の対象を攻撃する技から味方を守れる。まもる、おにび、ちょうはつも使えるため、単純なアタッカーとは違う面倒な役割も担える。最大の問題はやはり素早さ36で、強化後でも速い相手や先制技に、上昇分を活かす前に倒されることがある。
弱点として描かれるお腹の穴
ポケモン図鑑の説明には、バクガメスを理解するうえで役立つ矛盾が繰り返し登場する。甲羅は爆発性があり、攻撃してきた相手にとって危険だが、お腹の穴は弱点で、湿気によって素材の強度も落ちる。この弱点はデザインにも表れており、防御を担う甲羅が体の大部分を覆う一方、中央の開口部に危険が集中している。
野生で持っていることがある道具はもくたんで、炎や鉱物とのつながりに合っている。全体的に赤く、直立した姿勢を取るため、普通のカメというより、今にも爆発しそうな生き物に見える。