トドゼルガ徹底解説
皇帝級の風格を持つセイウチ
動物モチーフはすぐにわかる。トドゼルガはセイウチのシルエットを取り入れ、氷を割る道具に見えるほど牙を誇張している。幅広い体と目立つ脂肪が、極地の海への適応をさらに強調する。英語名はwalrus(セイウチ)を思わせ、そこにreign(統治)に近い響きが加わっている。日本語名のトドゼルガは、トドと「牙」を意味する「ゼルガ」を軸にした名前で、「皇帝」を連想させる響きも含んでいる。
同じ発想から生まれた3つ目の体
トドグラーはタマザラシの丸い形を残しつつ、牙を持つ成体へ向かう特徴を見せている。トドゼルガではその柔らかさが、氷の塊を押し分けるための重く四足の体つきへと変わる。図鑑の説明で繰り返し強調されるのは、組織化された群れと仲間を守る性質の2点だ。リーダーは指揮を執るだけでなく、敵の前に立ちはだかる。この行動は、豊富なHPと攻撃に耐えることを前提にした体つきによく合っている。
あられの壁から耐久アタッカーへ
対戦での立ち位置は、天候に大きく左右されてきた。昔の世代では、アイスボディとまもる、みがわりを組み合わせ、あられの定数ダメージでターンを引き延ばしながら相手を削ることができた。『ポケットモンスター ルビー・サファイア』の分析ではUUに登場し、『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』ではZU、NU、Monotypeで注目された。素早い脅威ではなく、場に残り続けて交代を誘い、なみのりやれいとうビームで相手を削って勝つポケモンだった。
この戦術は、天候を維持するのが簡単ではなくなったことや、より多くの仕事をこなせるみずタイプのポケモンが登場したことで勢いを失った。ラプラスは特殊耐久と技範囲の広さで競合し、ジュゴンもみず・こおりの複合タイプを持つが、それぞれ相手への圧力のかけ方は異なる。トドゼルガは2匹よりHPが多く、あついしぼうでほのおとこおりに対して具体的な利点を得られる一方、防御面の弱点は依然として突かれやすい。
ターンを無駄にせず使う方法
通常プレイでは、複合タイプによる追加の弱点を突けないみずやこおりの攻撃に後出しするのが最も効果的。れいとうビームはくさ、じめん、ひこうの相手に温存し、みずのはどうで特殊のみずダメージを出しつつ混乱を狙える。ねむるは長期戦でポケモンを場に残す手段になる。相手に健在のでんきやかくとうのアタッカーがいるなら、耐久で勝てると考えてトドゼルガを前に置き続けるべきではない。
あられを採用するならアイスボディに意味が出るが、天候に頼らないならあついしぼうのほうが安定する。素早さ65のせいで万能な受けにはなれず、いわ弱点は交代を繰り返すたびに響く。相手がすでに削れていて、110のHPを活かして殴り合える状況で性能が伸びるポケモンであり、より速いポケモンを追いかけさせると力を出しにくい。