ナマズン徹底解説
沼を揺らすナマズ
デザインの元になっているのはナマズで、特に日本神話の大鯰が大きな要素になっている。伝承では、巨大なナマズが地中で暴れることで地震が起こるとされており、ナマズンと地震の関係や、じめんタイプ、じしんとじわれといった技につながっている。図鑑ではさらに、現実のナマズが一部の地震の前に行動を変えることがあるという話も取り入れられており、きけんよちやみらいよちとの結びつきが生まれている。
額の黄色い模様は、王冠や「W」の形をした印を思わせる。英語名は「whisker」と「catfish」を組み合わせたもので、日本語名のナマズンは、伝説に登場するナマズを指す「namazu」に由来する。別の姿に頼らなくても、動物、泥、地面の揺れという要素だけでコンセプトを表現している。
ホウエンの川底から後の世代へ
ナマズンは『ポケットモンスター ルビー・サファイア』で、ドジョッチの進化形として初登場した。レベルアップで覚える技の構成はかなり保たれており、みず技、じめん技、エスパー技、そしてじわれのようなリスクのある技を扱える。世代を重ねるにつれて、りゅうのまい、ステルスロック、まきびし、さまざまな補完技など、役割を広げる手段も増えていった。
また、隠れ特性としてうるおいボディを獲得し、雨、ねむる、状態異常の回復を組み合わせられるようになった。第3世代で技の分類が変わったことで、みず技とじめん技は、世代や使用できる技の構成に応じて、物理と特殊の両方に振り分けられるようになった。
小さいが、見分けやすい個性
ヌオーやガマゲロゲなどと、みず・じめんの組み合わせを共有している。ナマズンはヌオーほど回復手段に恵まれず、ルールによってはガマゲロゲほど多くの補助技をそろえているわけでもない。独自の強みは、HP110の耐久とりゅうのまいを両立できる点にあり、くさタイプのポケモンが弱った後なら、終盤の全抜きを狙える。
現在の対戦環境ではZUに登場し、最も安定する役割はステルスロックとまきびしの設置だ。どんかんによってちょうはつでこの動きを止められにくく、でんきタイプ無効を利用して、みずやひこうタイプの味方に向けられた技を受けに出せる。きけんよちは脅威を見抜くのに役立つが、実際の耐久の代わりにはならない。
実戦での動かし方
通常の攻略では、でんき技を受けられる場面や、くさ技で弱点を突けない相手の前に出すとよい。チームに消耗を与える展開が必要なら、ステルスロックとまきびしを優先する。じしんとなみのりで2つのタイプに対応し、れいとうビームで、みず技やじめん技に耐えるつもりの相手を攻撃できる。りゅうのまいにはより多くの準備が必要だ。すばやさ60なので、能力を上げた後でも、速い相手が弱っているか倒れている状態でなければ動きにくい。
雨が降っているとうるおいボディが発動し、ねむるを扱いやすい回復手段に変えられる。反対に晴れではみず技の価値が下がり、くさタイプを持つチームからプレッシャーを受けやすくなる。こうした天候との関係が、ポケモンと沼の水、そしてそれが予告する地震とのつながりを今も残している。