ヌオー徹底解説
日本のオオサンショウウオと泥沼の名前
モデルは日本のオオサンショウウオ(Andrias japonicus)。単に雰囲気が似ているという話ではなく、大きさが一致し、尾も同じように平たい形をしている。複数の動物を混ぜたものではなく、実在する大型で具体的な両生類がモデルになっている珍しい例だ。
英語名のQuagsireは、泥沼を意味するquagmireと、「殿」や「ご主人」を表すsireを組み合わせたもの。日本語名はヌオーで、こちらはずっと簡潔だ。その一方で、モデルは肺で呼吸し、2本の足で歩く両生類なのに、公式分類では魚と呼ばれている。
1匹の幼体に2通りの成体
第9世代までは、進化ラインはひとつだけだった。みず・じめんタイプのウパーがレベル20で体を伸ばし、この姿になる。パルデアで道が2つに分かれた。あの地方のウパーはどく・じめんタイプで、ドオーに進化する。興味深いのはその結果で、どちらの成体も種族値の合計がちょうど430で、配分だけが逆になっていることだ。こちらは防御85、特防65、あちらは60と100。片方は物理攻撃に強く、もう片方は特殊攻撃に強いが、使える合計値も隠れ特性も同じである。
トリトドンとの比較は別の話になる。タイプは同じだが、あちらはHP111、特攻92で、こちらの95と65を上回る。合計も475対430だ。トリトドンが攻撃を仕掛ける型なら、こちらはその場に居座って待つ型。どちらも素早さは39以下である。
技の習得順が遅く、使いにくい
覚える技の順番は、第2世代のなかでもかなり扱いづらい。レベル1でみずでっぽうとマッドショットを覚えるが、威力は40と55。本当に改善されるのはレベル28のアクアテール、威力90まで待たなければならない。その前にレベル16でノーマルタイプのたたきつけるを覚えるが、命中率75%で、それ以外に見るべきところは少ない。構成の半分を正当化するじしんはレベル52まで来ないため、普通に進めていれば最後のジムまで出番がない。
状態異常系の配置はもう少し良い。レベル23のあくびはかなり早い段階から交代を強要できる便利な技で、レベル40のドわすれは特防を2段階上げる。ちょうど弱点になっている部分を補える技だ。レベル12では、ダメージを与えないこおりタイプの技を2つ覚える。くろいきりは場にあるすべての能力変化を消し、しろいきりは5ターンのあいだ自分の能力を下げられなくする。後者は通常のプレイではほとんど見かけない。
わざマシンまで含めると、使える技の幅はかなり広がる。れいとうパンチとれいとうビームは、別の方法では触れにくいドラゴンタイプとくさタイプを補完する。のろいは、もともと素早さ35でほとんど痛くない部分をさらに下げる代わりに、攻撃と防御を上げられる。どくびしを使えば、相手が交代するたびに毒を蓄積させられる。攻撃85では、どの攻撃技もそれひとつで勝負を決めるほどのものにはならない。