アブソル徹底解説
不吉な動物ではなく、間に合うように知らせる存在
アブソルのデザインには、いくつものモチーフが組み合わされている。ネコ科のシルエットは山に生息する大型哺乳類を思わせる一方、角と鎌のような尻尾は、西洋における死や運命のイメージに近い。また、中国神話の白澤とも共通する特徴があり、白い体を持ち、超自然的な存在に関する知識や、人間を理解する能力と結びつけられている。顔つきとたてがみにはスフィンクスのような解釈も加わり、黒猫にまつわる迷信が、世間で不幸と結びつけられる理由の一部になっている。
英語名と日本語名はいずれも Absol で、日本語ではアブソルと表記する。英語名は absolute や absolution と関連づけられ、危険に関係する日本語の言葉とのつながりも指摘されている。共通する発想は明快だ。運命、脅威、罪からの解放をひとつに結びつけた短い名前だが、語源全体は確定していない。
孤独な警告役からメガシンカへ
アブソルは第三世代に、進化系統を持たない独立した種として登場した。図鑑説明では最初から一貫して、災害の直前に姿を現すため、人々から災害の原因だと思われるという物語が描かれていた。後の世代でもこの不吉な前兆としての役割は保たれ、かえんほうしゃ、れいとうビーム、10まんボルト、ストーンエッジといった攻撃範囲を補う技が加わった。
メガアブソルの登場によって、メガシンカと結びついた別の姿が与えられた。その後、メガアブソルZがより暗い解釈と死のイメージに近い関係を持つ姿として、姿のバリエーションに加わった。中心にある発想は変わらない。災害の原因ではなく、ほかの者より先にそれを察知する存在なのだ。
こうげき130を活かす方法
通常プレイでは、すぐに脅かしてこない相手に繰り出すのが基本になる。はたきおとすは相手の道具を落としながら物理ダメージを与え、ふいうちは攻撃を選んだ相手に大きな負担をかける。相手が交代を強いられたり、変化技を使ったりしたときは、つるぎのまいで一気に圧力を高められる。
すばやさで上回る相手の前に居座ったり、等倍の攻撃を耐えられると思い込んだりするのは危険だ。ぼうぎょ60、とくぼう60という数値では隙が大きい。いのちのたまは攻撃のダメージを上げるが、HP65の消耗も早めてしまう。みねうちは別の、はっきりした用途を持つ。野生のポケモンをHP1まで削れるため、捕まえにくい種の捕獲を助けられる。
同じ役割を占めるライバル
あくタイプには、より高い耐久やすばやさ、あるいは明確な防御役としての機能を持つ代替候補が多い。グラエナは序盤の冒険で物理アタッカーとしての立ち位置が重なり、ヘルガーはあくとほのおの複合によって異なる攻撃面を担う。ヤミラミは火力で競うポケモンではないが、アブソルにはない防御寄りの使い道を持つ。
違いが出るのは、戦闘への繰り出し方と引き際だ。アブソルは、相手がすでに動きを制限されていてこそ、こうげき130の重みを発揮できる。そのターンを確保できれば、物理技ときょううんによる急所の可能性で対面を決められる。一方で攻撃を受ける側に回ると、低い耐久のせいで手を修正する余地はほとんどない。