アノプス徹底解説
8枚のヒレを持つ化石
エビポケモンという分類は動物としてのモチーフをまとめたものだが、現代の甲殻類をそのまま表しているわけではない。甲羅に覆われた体、大きく目立つ目、長いハサミ、体の側面にある8枚のヒレを持つ原始的な海生節足動物として描かれている。ポケモン図鑑の説明では、暖かい海に生息し、そのヒレで驚くほど速く泳いでいた点が強調されている。現在の生態系で快適に暮らす動物というより、化石の遺骸から復元された種としての姿に合っている。
日本語名はアノプスで、英語名とスペイン語名ではAnorithの形が保たれている。日本語表記も短く直接的な発音で、海の化石とハサミを中心にしたコンセプトによく合っている。
ホウエンから後続の化石ポケモンへ
この種は第3世代で登場し、化石の復元と結びついた。進化先の*アーマルド*は同じ発想をさらに押し進め、より重く、物理戦闘に向いた体へと変化する。*オムナイト*や*カブト*のような海生化石ポケモンと比べると、貝殻の形や密集した防御に重点を置いていない。視覚的な特徴は、ハサミとヒレ、そして狩りをする者らしい姿勢にある。
『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』では、2つのタイプの技と補助技を組み合わせた技構成を保っている。レベルアップでうちおとす、げんしのちから、むしくい、しおみず、シザークロスを覚える。わざマシンではつるぎのまい、いわなだれ、みずのはどう、ステルスロックを使える。物理アタッカーとしての個性を保ちながら、補助役として動く余地も残されている。
ハサミを活かすには
こうげき95によって、きりさく、ブレイククロー、むしくい、シザークロスが主力になる。つるぎのまいを使えれば、あまりダメージを受けない技に合わせて繰り出したときの脅威を高められる。まもるは相手の反応を見たり、場の効果が発動するまで待ったりするのに役立つ。ステルスロックは交代をけん制できるため、一撃で相手を倒せない場面でも価値がある。
雨が降るとすいすいが発動して先に攻撃しやすくなるが、隠れ特性だけでHP45やぼうぎょ50、とくぼう50を補うことはできない。急所に当たらなくなるカブトアーマーのほうが、より安定した効果を得られる。どちらの特性を使う場合も、長い殴り合いは避けたい。味方のサポートを受けて場に出て、物理技を1発当て、耐久面をさらす前に引くのが基本になる。
時代から外れた化石
ポケモン図鑑の説明には、少し珍しい制約も加えられている。復元された個体は、現在の海との水質の違いによって、現代の海にうまく適応できない場合があるという。これは、本来の環境と化石が復元される世界との隔たりを強く示している。どんな海岸でも暮らせる種ではなく、その自然史は最初期の海に属している。
レベル40での進化も、はっきりした成長の段階を示している。そこに達するまでは高さ0.7 m、重さ12.5 kgで、動きやすさを説明するには十分だが、防御的な戦い方を正当化できるほどではない。ヒレの速さとハサミの間合いに頼る小型の捕食者という物語がデザインに込められており、ステータスもまた、攻撃を受ける前に先手を取る必要がある生き物として表現されている。