アーマルド徹底解説
化石からよみがえった生物
アーマルドのデザインは、先史時代に生息していた海生節足動物アノマロカリスをもとにしている。前方の付属肢はその動物のトゲのある腕を思わせ、直立した体つきやよろい、後ろ脚が、陸上の捕食者らしい姿に近づけている。アノプスからの進化は、単なる大型化ではない。そこには適応の物語もある。前の段階がより水中寄りのイメージを残すのに対し、進化後は装甲をまとい、陸上を歩く準備が整っている。
日本語名のアーマルド(アーマルド)は、Armaldoの音写。英語名からは「武装したもの」というイメージも読み取れ、よろいとハサミで特徴づけられた種に合っている。現代の動物に対応するモデルを探さなくても、このポケモンが捕食者として再構成された化石だと考えれば十分に理解できる。
武器であり道具でもあるハサミ
ポケモン図鑑の説明が繰り返し強調するのは、ハサミを意のままに伸ばしたり縮めたりできる点だ。単なる戦闘用の器官ではない。獲物を引っかけ、突き刺し、硬い物質まで貫くために使う。この説明からも、特殊技より物理技のほうが自然だとわかる。メタルクロー、きりさく、シザークロスは接触技として噛み合い、げんしのちからは化石由来の要素を保っている。
体のつくりにも興味深い矛盾がある。よろいは明らかな防御手段だが、陸上で暮らすには、いわ・むしタイプの組み合わせが苦手とする脅威にもさらされる。水はすでに主な環境ではないものの、その行動の一部には今も残っている。
世代による変化
アーマルドは、その化石ポケモンの進化ラインとともに第3世代で初登場した。技の習得内容は、ずっと一定だったわけではない。『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』、『ポケットモンスター サン・ムーン』では、習得技の2つの位置にれんぞくぎりが重複する不具合があり、その後『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』で、進化前の習得内容に合わせるため、片方がレベル20のむしくいに変更された。
この変更によって、種としての役割にもより合う形になった。むしくいはハサミのイメージを保ちつつ、誤って重複していた技よりも、むしタイプの攻撃としてはっきりしている。ここで扱っている習得内容では、レベル20にむしくいを覚え、れんぞくぎりは初期技として残っている。
遅さを活かすには
まず、素早いアタッカーとして扱うのが間違いだ。素早さ45なので、すぐに反撃できない相手の前に出すか、すいすいで雨の恩恵を受ける必要がある。後者なら、つるぎのまいで攻撃する隙を作れる。雨がない状況では、カブトアーマーのほうが安定して役立つことが多い。
基本的な構成なら、つるぎのまいにストーンエッジとシザークロスを組み合わせる。じしんで、はがねといわへの対応範囲を補える。攻撃を上げる機会がないなら、直接攻撃したほうがいい。攻撃125によって、失った1ターンはアーマルドよりも相手のほうに重くのしかかる。
防御面は慎重に考えたい。いわ・むしタイプなので、特定のノーマルやどくの攻撃には対応できるが、みず・いわ・はがねには簡単に押し込まれる。交代後に、より素早い相手からとどめを刺される展開も苦手だ。通常の対戦では、そうした脅威を削ってから繰り出し、受け身な相手を起点にして、ハサミで勝負を決めにいく形が向いている。