オリーヴァ徹底解説
オリーブの木から生まれたニンフのシルエット
デザインはオリーブの木をベースにしているが、単に生き物へ枝を足しただけではない。樹冠が髪のように形作られ、幹は人型の体つきに組み込まれている。オリーブの実は垂れ下がる果実として表現され、腕は実のついた枝を思わせる。バトルで取るポーズはオリーブの冠を連想させ、平和と結びつく視覚的なモチーフになっている。
見た目は樹木のニンフという発想にも合っている。写実的な木ではなく、顔と腕を持ち、儀式的な存在感を備えた植物の姿だ。この組み合わせによって、系統の最終進化形がミニーブやオリーニョよりもずっと大人びた印象になる。
パルデアのために作られた名前
「Arboliva」は「árbol」と「oliva」を組み合わせた名前で、arbor と olive を通せば、スペイン語以外のロマンス諸語でも意味が伝わる。名前はデザインをそのまま示しつつ、別の要素を隠してはいない。イベリア半島をモデルにし、オリーブの木が身近な風景と結びつくパルデアにも合った選択だ。
日本語名のオリーヴァもオリーブへの言及を残しており、英語名もArbolivaと同じだ。この種族がモチーフにしているのは漠然とした植物の分類ではなく、具体的な1本の木である。実と樹冠が、何を表しているのかをはっきり示している。
自分のフィールドで戦う特殊アタッカー
チームでは、味方が相手の交代を誘ったあとや、みず、でんき、くさ、じめん技を受けられる場面で繰り出したい。攻撃を受けてこぼれダネが発動すれば、グラスフィールドによって場に残りやすくなり、やどりぎのタネとも相性がいい。ハイパーボイスは安定したノーマル技で、エナジーボールはリーフストームの反動なしにくさタイプの圧力を維持できる。だいちのちからは、STABを半減する相手をカバーする。
やどりぎのタネ、みがわり、まもるを使った消耗戦寄りの構成も可能だ。特防109によって物理技より特殊技に耐えやすいが、HP78では完全な壁役にはなれない。特攻125があるため、サポートに徹する必要もない。くさやノーマルを半減できない相手に対しては、かなりのダメージを与えられる。
第9世代から始まった歴史
オリーヴァは第9世代で登場し、その歩みは『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』と結びついている。デザインや特性、種族値の変化を比較できる過去の登場作品はない。判明している技構成は、植物系の攻撃技、サポート手段、複数の特殊技によるカバー範囲を組み合わせたもので、ゆっくり戦うアタッカーとしての役割に合っている。
試合展開が速いフォーマットでは、素早さ39が重く、ほのお、かくとう、ひこう、こおり、どく、むしへの弱点によって繰り出せる場面も読まれやすい。より遅い試合では、グラスフィールド、やどりぎのタネ、ギガドレインによって、有利な繰り出しを消耗戦のターンへ変えられる。しゅうかくはきのみを軸にした別の勝ち筋を開き、こぼれダネは攻撃を受けるたびに即座に効果を発揮する。