オリーニョ徹底解説
ドライアドのようなオリーブ
デザインは緑色のオリーブと、神話に登場する植物の精霊ドライアドを組み合わせたもの。パルデアとのつながりは明快で、オリーブはイベリア半島を代表する農産物のひとつだ。明るい色の頭部、冠のように突き出た葉、上に置かれた2つの実が、その解釈を強めている。胴体は幹を模しておらず、植物のスカートのようなものに覆われた人型になっている。そのため、葉で作られた人形のようなシルエットに見える。
英語名は人形を意味する「doll」と「olive」をつなげたもの。日本語名のオリーニョはオリーブとのつながりを残している。残りの部分については、調味料に関係するスペイン語の「aliño」と、ポルトガル語の指小辞「-inho」が元になったという説がある。どちらの解釈でも中心にあるのは、日常生活や食べ物と結びついた、小さなオリーブのポケモンという点だ。
オイルと太陽、そして旅立ち
『スカーレット・バイオレット』の図鑑説明では、人間の集落に溶け込んで暮らす種族として描かれている。人々と爽やかなオイルを分け合うが、そこに永遠にとどまるわけではない。実が熟すと旅立つ。この要素によって、オリーニョは家庭で育てる植物とは異なる存在になっている。共に暮らすことを必要としながらも、自然のサイクルによって遠くへ向かうのだ。
バトルでは、その性質が相手を削る技や回復技に表れる。やどりぎのタネ、ギガドレイン、グラスフィールドは、地面から資源を引き出す生き物というイメージに合っている。一方、エナジーボールは安定した特殊技だ。グラスフィールドは味方の場も強化し、地面にいるポケモンが受ける一部のじめん技のダメージも減らす。実戦上の問題は素早さ33。冒険中であっても、多くの相手に先に行動される。
系統の中でもっとも扱いにくい段階
ミニーブと比べると、オリーニョは存在感が増し、芽吹いたばかりのオリーブの実には見えなくなる。オリーヴァと比べれば、あくまで通過点の段階だ。同じくオイルを生産する植物というコンセプトを保っているが、まだ成木の姿には達していない。レベル35での進化は通常のプレイでは比較的早く訪れるため、レベル25以降も長く進化させずに育てる意味があるのは、進化させずに旅の特定の区間を進みたい場合くらいだ。
ノーマルタイプによってゴーストを無効化できるのは便利だが、くさタイプだけでは補いきれない弱点も加わる。みず、でんき、くさ、じめんとの相性は防御面で有利だが、ほのお、こおり、かくとう、どく、ひこう、むしには交代するか守る必要がある。特防78によって中程度の特殊技には比較的耐えやすいものの、HP52がその強みを活かせる範囲を狭めている。
第9世代のポケモン
オリーニョは第9世代の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で初登場し、それ以前は存在しなかったため、過去の世代からの変更点はない。もっとも特徴的な技は、レベルアップで覚えるだいちのはどうだ。場にフィールドがあると威力が上がり、地形に合わせてタイプも変化するため、グラスフィールドと自然に組み合わせられる。
倒したときに特攻の努力値を2得られる点も、特攻を中心に育てるポケモンを準備しているトレーナーには役立つ。経験値タイプはゆっくりなので、標準的な成長曲線の系統よりレベル上げに多くの経験値が必要になる。オイル、熟した実、そして人間の集落を離れるタイミングによって特徴づけられる中間段階だ。