アーケン徹底解説
飛ぶ前の鳥
アーケンのデザインは、恐竜と鳥の両方の特徴を持つ先史時代の動物、始祖鳥をもとにしている。日本語名のアーケンと英語名のArchenは、どちらも「Archaeopteryx」に由来し、さらに始生代も連想させる。化石から復元された種にふさわしい名前だ。見た目だけでなく、飛べないことや枝から枝へ移動することも、図鑑の説明から一貫してコンセプトに含まれている。
さいこどりポケモンという分類は、その中間的な立ち位置を端的に表している。翼が完全に機能する現代の鳥ではないが、地上で暮らす普通の爬虫類でもない。羽毛やかぎ爪、古代的な印象のくちばしによって、化石を現実的に再現するのではなく、その移行期を見た目に落とし込んでいる。
イッシュ地方と結びついた物語
アーケンは第5世代で、イッシュ地方の化石ポケモンの1匹として初登場した。それ以来、いわ・ひこうタイプ、特性のよわき、レベル37でアーケオスに進化する仕組みを保っている。ポケットモンスター ソード・シールドでは、飛べない一方で跳ぶのは得意なことや、木のてっぺんで暮らすことが図鑑で強調されている。
技のラインナップも、メテオビーム、ぶちかまし、ダブルウイングといった教え技によって広がった。メテオビームなら特攻74を活かせるが、攻撃112が自然な育成方針であることに変わりはない。コンセプトはほとんど変化しておらず、この種は今も、身体的な欠点が行動を決める生きた化石だ。
条件つきの高火力
比較対象としてわかりやすいのは、いわタイプを持つほかの化石ポケモンだ。プロトーガのほうが物理技には強い一方、アーケンは素早く、初手から相手に圧力をかけられる。ただし、その素早さだけでは防御45とHP55を補えない。みず、こおり、はがね、いわ、でんきの技を受ける可能性があるポケモンに対しては、交代の判断を誤ると、よわきで攻撃性能が落ちる範囲まで一気に追い込まれやすい。
リトルカップで実際に使うなら、HPを守ることが重要になる。とんぼがえりなら攻撃後に引け、いわなだれならひこうタイプに圧力をかける安定したいわ技になる。アーケンが道具を持っていない状態ならアクロバットの価値は上がるが、その使い方を選ぶと、よわきから遠ざけるために使える数少ない補助手段を失うことになる。じしんははがねタイプを補完し、主力技を受けきられて一方的に止められるのを防ぐ。
対戦中の立ち位置
安全に交代できる場面で出すのが基本だ。味方が相手を引かせたあとや、別のポケモンのとんぼがえりから繰り出すとよい。ステルスロックがある場に何度も出してはいけない。いわへの弱さによって、交代するたびによわき発動までの時間が短くなるからだ。場の危険を除去でき、みず技やでんき技にも対応できる味方がいれば、攻撃の機会を増やせる。
ステルスロックやきりばらいを使って補助役になることもできるが、防御の低さから長時間その役割を続けるのは難しい。相手がすでに消耗している終盤に、攻撃112で相手を倒して交換を終わらせるのが理想的だ。自分のHPが最大の問題になる前に、仕事を終えられるタイミングで使いたい。