シママ徹底解説
嵐を蓄えるシマウマ
デザインの出発点はシマウマの子どもで、しま模様は首、胴体、脚に集中している。白いたてがみの先端は稲妻を思わせ、その役割もポケモン図鑑の説明と直接つながっている。雷を取り込み、電気を蓄え、エネルギーを放出するときに輝くのだ。光った回数やリズムで意思疎通するという設定も、単なる見た目の演出ではなく、具体的な行動として描かれている。
日本語名はシママ(シママ)で、「しまうま」に由来する。英語名のBlitzleは、稲妻を指す「blitz」に、小さな体を思わせる語尾を組み合わせたものだ。どちらの言語でも、体に電気を備えた若い動物という発想が伝わる。
すぐに役立つデビュー
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』では早い段階から登場し、冒険の前半で実用的な役割を果たす。でんきタイプなので、みずタイプやひこうタイプのポケモンに有利に戦える。レベル11ででんげきは、レベル15ででんじは、レベル18でニトロチャージ、レベル22でスパークを覚える。特殊火力、状態異常、補完、物理火力を、あまり多くのリソースを使わずにそろえられる流れだ。
要求される戦いの水準が上がると問題が出てくる。防御32とHP45のせいで長期戦は危険で、特攻50では耐久力のある相手を倒しきれない。レベル27の進化で種族値の規模が変わるため、進化させずに使い続ける理由は、主に好みか、特定の縛りに限られる。
ほかの俊足ポケモンとの差
素早さ76は数値面でもっとも役立つ長所だが、それだけで戦うわけではない。ひらいしんは味方に向かったでんき技を引き寄せて特攻を上げられ、でんきエンジンは同じタイプの技を受けて素早さを上げる。そうしょくはくさタイプへの対策になり、攻撃も強化する。どの特性を選ぶかで、相手にどんな交代や技選択を誘うべきかが変わる。
ポニータと比べると、シママは特性によるでんき技への無効化と、でんきタイプの技へのアクセスがある一方、別の相性ではポニータほどの攻撃的な存在感を出せない。エレキッドも低レベル帯で似た枠を争い、こちらも素早く攻める方向性を持つ。相手がでんき技に頼っているときや、みずタイプ・ひこうタイプにすぐ圧力をかけたいときに、シママの強みが出る。
ターンを無駄にせず使う
通常の冒険では、壁役ではなく先発のアタッカーとして使うのが向いている。でんじはで相手の素早さを制限すれば、もろさをある程度補える。ニトロチャージなら自分の素早さを上げつつ、でんき技に耐性を持つ一部のポケモンを攻撃できる。スパークはストーリー中に使いやすい物理技で、ワイルドボルトを使えるようになればより高い威力を出せるが、反動ダメージで消耗も激しくなる。
リトルカップでは、こうそくいどうで素早さを一気に伸ばし、追い抜きにくい脅威にできる。ひらいしんなら、味方に向けられたでんき技を受けて場に出ることも可能だ。それでもじめんタイプへのサポートは必要で、最初の一撃を耐えられるだけの耐久力を持つポケモンにも注意しなければならない。後の世代でも基本的な個性は変わらないが、ボルトチェンジ、エレキネット、エレキフィールド、ライジングボルトなどの技が加わって選択肢は増えている。道具は増えても、防御32という弱点が消えるわけではない。