オシャマリ徹底解説
アシカをベースにしたステージ
デザインはアシカとショーの演者を組み合わせたものだ。ヒレや水の泡、体の姿勢は芸を仕込まれた動物を思わせる一方、踊りにはダンサーやサーカスの演者、ステージ歌手の要素が取り入れられている。この組み合わせがあるからこそ、単に水を飛ばすだけでなく、風船を作り、リズムに合わせ、他者を見ながら振り付けを覚える。
英語名のBrionneには、ステージ上の華やかさとアシカのイメージが込められている。日本語名はオシャマリで、「マリ」の部分がボールを連想させる。これは作り出す水の球ともよく合う。全体としては、より幼く遊び好きなアシマリから、声を中心に活動する芸人へと変化するアシレーヌへ、はっきりした流れを作っている。
アローラからその後のゲームへ
オシャマリはアシマリやアシレーヌとともに第7世代で初登場した。中間進化のあいだは一貫してみずタイプで、アシレーヌに進化するとフェアリータイプが加わる。『ソード・シールド』にも登場したが、それ以前に覚えていた技の一部は、転送で習得させる必要があった。『スカーレット・バイオレット』では、とんぼがえり、トリプルアクセル、アイススピナー、ひやみずなどを含む更新された技構成で再び存在感を得た。
それでも基本的な役割は変わっていない。最終進化へ進む途中で使える特殊アタッカーであり、何ターンも場に居座ることを前提にした種族ではない。
ターンを活かす方法
まずは、ほのお、こおり、はがね、みずの攻撃に対する耐性を利用して繰り出す。そこから、安定性を重視するならなみのり、追加ダメージが外れるリスクに見合うならハイドロポンプで圧力をかけたい。ハイパーボイスは高威力の攻撃技で、「うるおいボイス」によってみずタイプになる。アクアジェットなら、すばやさ50でも弱った相手を仕留められるが、威力40では相手の隊形を崩すほどの力は出しにくい。
ミストフィールド、あまえる、アンコールによってサポートの選択肢も持てる。ダブルバトルでは、物理アタッカーに仕立てるより、てだすけやハイパーボイスを使うほうが理にかなっている。こうげき69はとくこう91を大きく下回るからだ。アンコールで相手を役に立たない技に縛り、こごえるかぜで相手のすばやさを下げれば、自身の遅さもある程度補える。
個性を持つ中間進化
最終進化形はフェアリータイプと高い種族値でより注目されるが、オシャマリは2つの姿の間にあるだけの見た目違いではない。ポケモン図鑑の説明には、トレーナーを元気づけ、他者の踊りを観察し、身につくまで練習するという、はっきりした行動が描かれている。さらに、アシレーヌの歌に合わせて仲間と踊ることで、社会性のある一面も見せる。
技の構成もその個性を支えている。うたう、ほろびのうた、ハイパーボイス、「うるおいボイス」は、戦いとステージパフォーマンスを結びつける。一方、アクアジェット、バブルこうせん、ハイドロポンプは、水の球や水の弾を使うモチーフを保っている。身長は0.6 m、体重は17.5 kgだが、その動きが描く舞台はずっと大きい。風船を連続して作り、投げながら踊り、戦いそのものを水上のパフォーマンスに変えてしまう。