ブイゼル徹底解説
尻尾がプロペラの浮き輪
デザインの出発点はイタチとラッコだが、そこに水遊び用の道具の要素が加わっている。首の輪はふくらませて使う浮き輪として機能し、2本の尻尾は船のプロペラを思わせる。これらは別々の飾りではなく、図鑑の説明でも、前進するために尻尾を使い、潜るときには浮き袋をたたむことが語られている。四足歩行の体つきと茶色の体色は陸上の哺乳類らしさを残しているが、行動のすべては水と結びついている。
日本語名のブイゼルは Buoysel とローマ字表記できる。「buoy」と「weasel」の組み合わせは、英語名およびスペイン語名の Buizel にもつながっている。『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』の初期アートでは小さな違いも確認されており、片方の足にある肉球が描かれていなかった。この点は後のイラストで修正された。
シンオウからパルデアへ
ブイゼルは第4世代で初登場し、その後も第9世代を含む複数の世代に登場している。進化系列にリージョンフォームや分岐進化はなく、ブイゼルから フローゼル へ進む形のままだ。『Pokémon LEGENDS アルセウス』では、サイズの異なる個体を比べることが中心になる依頼にも登場し、ヒスイで見つかる個体のサイズ差を直接取り上げている。
覚える技も少しずつ変化している。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、レベル24でアクアジェット、レベル35でウェーブタックル、レベル38でアクアテール、レベル45でハイドロポンプ、レベル49でウェーブタックルを覚える。また、わざマシンでこおり・かくとう・じめん・あくタイプの技も使えるため、みず技だけを繰り返すポケモンではない。
冒険で活躍させる方法
進化前は、耐久型のポケモンとしてではなく、素早いアタッカーとして使うほうが向いている。アクアジェットなら、わずかなHPを残して耐えた相手にもとどめを刺せる。かみつくは、みず技を受けにくい相手への対抗手段になる。ハイドロポンプは強く攻撃したい場面で火力をはっきり上げられるが、命中率の低さを考えると、外すリスクに見合う場面で使いたい。
あまごいには明確な役割があり、すいすいを発動させてみず技を強化できる。チームですでに雨を使っているなら、ブイゼルは一時的なアタッカーとして組み込める。一方、雨を準備するためだけに1ターン使うと、35の防御と30の特防のせいで無防備になりすぎることが多い。こうそくいどうでも素早さは上がるが、攻撃するか交代するより得になる場面は少ない。
速さの限界
リトルカップでは85の素早さが目を引き、雨の中ならすいすいでフィールドの大部分のポケモンを追い抜ける。難点は、ほかのみずタイプのポケモンに、より高い火力、優れた防御力、または広い技範囲を持つものがいることだ。ヒトデマン はそのいくつかの面で明確な強みを持つ一方、ブイゼルが主な武器として残せるのは速さである。
通常の冒険中は ミジュマル との比較も参考になる。どちらも最終進化前のみずタイプだが、ブイゼルは先に動くことを重視し、ミジュマルは種族値と技の異なる伸び方に頼る。そのため、冒険の序盤から中盤では活躍しやすいが、耐久力のある相手が増えると、打たれ弱さがはっきり目立つようになる。