リーシャン徹底解説
口の中に玉がある風鈴
デザインの元になっているのは、小さな鈴、とくに神社や儀式の音を連想させる日本の風鈴だ。内部の玉によって、チリンチリンという音が鳴る仕組みにも理由がつけられている。飾りではなく、跳ねるたびに弾む部品なのだ。口の両脇にある暗い開口部も、音が体の内側から出ているという印象を強めている。
英語名のChinglingは、鈴の音と、小さいものや幼いものに関係する語でよく使われる接尾辞「-ling」を組み合わせたものだ。日本語名のリーシャンはLisyanとローマ字表記でき、鈴の音を表す日本語の表現に近い響きを持つ。チリーンは、風鈴と反響という同じ視覚的な系統をさらに広げている。
シンオウで追加されたベイビィポケモン
リーシャンは第4世代で、既存の種族に関連するベイビィポケモンとして初登場した。数世代にわたり、タマゴから入手するにはチリーンにきよめのおこうを持たせて育て屋に預ける必要があり、なかよし度で進化するこのラインを、ほかの進化前ポケモンと区別する条件になっていた。その後は各ゲームで登場するかどうかが入手方法を左右するようになり、アローラの段階では専用の図鑑掲載がなく、『ソード・シールド』では登場せず、『スカーレット・バイオレット』で追加コンテンツとともに復帰した。
ゲームごとに入手方法も変わった。初期の登場作品では、シンオウの特定の場所やチリーンのタマゴに結びついていたが、後の作品では地域や入手システムが変わっている。一方、進化の考え方は変わらず、夜になかよし度を高めてレベルアップさせる方式だ。
サポート役の小さなエスパー
マネネのようなベイビィのエスパーポケモンと一部の役割が重なるが、防御面の道具立てによって立ち位置は異なる。マネネは状態異常技や進化ライン固有の選択肢でより圧力をかけやすいのに対し、リーシャンはふゆう、壁、状態異常に頼って採用理由をつくる。ドーミラーと比べると、とくに分が悪い。ドーミラーはより高い耐久と幅広い防御面のタイプを持つ一方、リーシャンは場に出入りする余裕が少ない。
リトルカップで使うなら、やることはシンプルにしたい。でんじはで素早い相手の動きを止め、その後にひかりのかべかリフレクターを使えば、味方が動くターンを稼げる。サイコキネシスで完全な置物になるのを防ぎ、ふゆうでじめんタイプの技を無視できる。さいみんじゅつには行動を制限する選択肢があるが、命中率の低さから外す覚悟も必要だ。
跳ね回る姿を制限するもの
とくこう65では、主力アタッカーになるには足りない。ねんりきは序盤ではダメージが小さく、サイコキネシスはレベルアップで覚える時期が遅い。そのうえ、すばやさ45では行動前に攻撃を受けやすい。ぼうぎょ50ととくぼう50なら軽い攻撃は受けられるが、HP45のせいで総合的な耐久力は低い。
進化は自然な解決策になる。なかよし度を高め、夜にレベルアップさせれば、リーシャンはチリーンへ変わる。ベイビィのまま使うなら、むし、ゴースト、あくタイプへの弱点をすでに補えるチームで運用し、壁や状態異常で生み出したターンを活かしたい。最も印象的な特徴は、そのまま役割にもなっている。場に出て玉を鳴らし、ほかのポケモンが動きやすい状況をつくるのだ。