パールル徹底解説
殻の中に真珠を持つハマグリ
デザインの元になっているのは、ハマグリとカキの中間のような海の二枚貝だ。大きな殻が見えている体のほとんどを占め、口元ははさみのようになっている。桃色の内側は真珠を思わせるが、ポケモン図鑑の説明では装飾的な印象を裏切るように、2枚の殻で獲物を締めつける捕食者として描かれている。巨大な殻に守られた小さな生き物という発想はパルシェンにも続いているが、パールルでは1個だけ真珠を作ることと、成長して殻の中に収まりきらなくなることが加わっている。
英語名は clam(ハマグリ)と pearl(真珠)を組み合わせたもの。日本語名のパールルはローマ字では Pearlulu と表記され、pearl と、アラビア語で「真珠」を意味する lulu を合わせている。名前、殻、作り出す道具のつながりは進化系統全体に組み込まれており、真珠は単なる見た目の要素ではない。通信交換によって、ハンテールとサクラビスのどちらに進むかを決める存在になっている。
2つの進化先、2つの解釈
分岐は、能力値や性格、レベルでは決まらない。しんかいのキバを持たせて通信交換するとハンテールになり、待ち伏せする捕食者というテーマを受け継ぐ進化になる。しんかいのウロコではサクラビスになり、真珠や、より流線型の見た目と結びつく。この条件は登場時から変わらず、パールルを単なる中継地点として使う場合にも興味深さを残している。
ストーリー中は、道具を渡す前に進化先を決めておくといい。図鑑を埋めたいなら、2匹用意するか、追加で通信交換する必要がある。いったん通信交換が終わったあとに、進化先を変更することはできない。
からをやぶるによる飛躍
パールルは、動きの遅さのわりに攻撃性能も控えめなポケモンとして登場したが、後の世代でレベル50からからをやぶるを覚えるようになった。この技は、防御ととくぼうを下げる代わりに、こうげき、とくこう、すばやさを大きく上げる。パールルの場合、すばやさ32をある程度補える一方、HP35なので防御低下の代償が特に重く感じられる。
対戦では、なみのりが最も素直なみず技で、れいとうビームはタイプ一致技に耐える相手をカバーする。みがわりは、状態異常や読まれやすい攻撃から準備のターンを守るのに役立つ。からをやぶるを使ったあとは、先制技を持つ相手や、みずを半減して反撃できる相手の前に居座らせないほうがいい。
限定ルールでの脅威
Smogonの分析では、パールルはハンテールに関連する道具であるしんかいのキバを使うリトルカップの脅威として扱われてきた。この道具はとくこうを2倍にし、74という種族値の意味を完全に変える。なみのりはパーティを崩すための技になり、からをやぶるを使えば、数ターンのあいだ低いすばやさも大きな問題ではなくなる。
代償もはっきりしている。道具への依存度が高く、技範囲も限られ、とくぼうはぼうぎょ85に見合うほど高くない。先制技の使い手、より素早い相手、なみのりを耐えられるポケモンには、繰り出す前に場を整えておく必要がある。後の世代ではからをやぶるを使えるようになったことでこの役割が強化された一方、低いすばやさは変わらず、安全に1ターンを与えられる構築や、トリックルームを活かす構築へと向かわせている。