アーマーガア徹底解説
鎧をまとったカラス
デザインの出発点は、イギリスの風景に結びついたカラスの仲間で、それを翼のある騎士へと仕立てている。胸の装甲板、体の暗い色、翼の縁取りは鎧を思わせる一方で、シルエットには猛禽類らしい形が残っている。参考にされているのは見た目だけではない。カラスは戦争の物語や、場所の歴史の一部としてカラスが飼われているロンドン塔の伝統とも結びついている。
英語名はわかりやすい。「corvid」が動物学的なモチーフを、「knight」が騎士の姿を示している。日本語名のアーマーガアは「armor」、カラスの鳴き声「ガーガー」、そしてカラスを表す言葉をもとにしている。同じ発想を指していても、2つの名前の作り方が同じではない理由はそこにある。
ひな鳥からガラルの輸送役へ
進化ラインには、はっきりした段階的な変化がある。Rookideeは小さなひこうタイプの鳥で、Corvisquireはそのタイプを保ったまま、よりカラスに近い姿へ成長する。アーマーガアになると、はがねタイプが加わり、装甲をまとった鳥のイメージを取り入れる。最終進化はレベル38で、条件は簡単だが、通常の冒険ではやや遅めだ。
『ポケットモンスター ソード・シールド』では、ガラル地方の空を支配する動物と、そらとぶタクシーとして働けるほど知能の高い生き物という、よくかみ合った2つの側面が図鑑説明に示されている。この世代ではキョダイマックスのすがたも登場した。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では通常のポケモンとして登場するが、ダイマックスとキョダイマックスの仕組みは、これらの対戦には存在しない。
ターンを活かして立ち回る
てっぺき、ボディプレス、はねやすめの組み合わせによって、多くの物理戦を長期戦に持ち込める。相手のパーティを確認せずに出すのは避けたい。ほのおやでんきのアタッカーには交代を強いられ、すばやさ67では自分だけで試合のテンポを握るのは難しい。とんぼがえりはその弱点を一部補い、有利なターンを利用して主導権を保てる。
長期戦で最も扱いやすい特性はプレッシャーだ。相手が強力な技の使用回数に頼っているなら、アーマーガアが場に出るたびに消耗を早められる。ミラーアーマーは能力低下が多い環境で価値が高く、きんちょうかんはきのみへの依存度が高いチーム向けだ。
空を飛ぶはがねタイプの立ち位置
エアームドとはコンセプト上の立ち位置が近い。どちらもひこう・はがねタイプで、多くの攻撃に耐え、1ターン目から全抜きを狙うよりも、消耗戦で相手を追い詰めるのを得意としている。アーマーガアは、とんぼがえりを使えること、てっぺきとボディプレスを組み合わせられること、そして回復のターンを支えやすいHPに恵まれている点で差別化される。問題は、見た目ほど直接的な火力が高くないことだ。ブレイブバードは強力だが反動ダメージを受け、アイアンヘッドだけで防御型の構成が脅威になるわけでもない。
パルデアでは、テラスタルでひこうタイプを選んでブレイブバードを強化したり、あくタイプに変えて一時的に弱点を変えたりできる。攻撃的な選択肢を活かすには、あらかじめ場を整えておく必要がある。プレッシャーで消耗させる戦い方のほうが、扱いやすさでは上だ。冒険では、防御性能の高いタイプの組み合わせと、てっぺきのような技を早い段階から使えることによって、長期戦に強い。一方で、すばやさの低さは、役割のはっきりした相手との戦いでより目立つ。