ユレイドル徹底解説
あごを持つウミユリ
ウミユリ類は植物のように見えるが、ヒトデやウニ、ナマコの仲間にあたる海の動物だ。その外見が、ユレイドルのさまざまな要素につながっている。花びらのような触手、海底に固定された体、餌を捕らえるために伸びる首がその例だ。重い土台は荒れた海でアンカーの役割を果たす。図鑑には、獲物が溶けていくあいだに触手から消化液を放つという、あまり穏やかではない設定も記されている。
英語名は、ゆりとゆりかごのイメージをはっきり組み合わせている。日本語名のユレイドルは、ウミユリの要素を残しつつ、揺れたり揺らしたりするイメージも加えている。触手に囲まれた頭部の形はベビーベッドのメリーも思わせるため、両方の名前がデザインと結びついていると考えられる。
走らない化石
対戦では、耐性を活かすことを優先し、素早いアタッカーにしようとしないのが基本になる。よびみずなら、みず技を読んで繰り出すだけで、ダメージを無効化しながらとくこうを上げられる。その後はギガドレインで攻め、与えたダメージで体力の一部を回復しつつ、みずやじめんタイプの相手に圧力をかけられる。ステルスロックも遅いユレイドルと相性がよく、場に出て設置し、相手が交代するたびに負担を与えられる。
きゅうばんの使い道はより限定的だが、特定の技や道具によってユレイドルが場から追い出されるのを防げる。場を維持することが重要なパーティーではこちらが優先される一方、よびみずは実質的な無効化に加えて、とくしゅ面での攻撃力も高められる。どちらの特性を選んでも、かくとう・むし・こおり・はがねタイプへの弱点は消えない。また、すばやさ43なので、多くの攻撃を受けてからでないと反撃できない問題も残る。
ひと味違う化石の進化系統
リリーラは、化石化した海の生物というコンセプトを共有し、いわ・くさタイプも受け継いでいるが、進化するとより耐久寄りのポケモンになる。アノプスやオムスターのような化石ポケモンと比べると、ユレイドルはとくぼうの高さと、よびみずでみず技をチャンスに変えられる点が強みだ。その代わり、すばやさやとくしゅ技を軸にした化石ポケモンほどの攻撃的な圧力はない。
初登場は第3世代で、海を強く意識したデザインの化石ポケモンが初めて登場した時期にあたる。その後の世代にも登場し、みず技に繰り出し、耐えて消耗させるという基本的な個性を保ってきた。ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールでもレベルアップ技とわざマシンの技を覚え、エナジーボールやステルスロックが特に有力な選択肢になる。
パーティーに無理なく組み込むには
かくとう・むし・こおり・はがねタイプへの対策に加え、強力な物理技への受け先も用意しておきたい。ユレイドルはみず技を受けるのが得意だが、あらゆる場面に出せるポケモンではない。ぼうぎょは97で、とくぼうより低く、物理寄りの相手なら消耗を蓄積する前に倒されることもある。
基本の動きは、みず技に合わせて繰り出し、ステルスロックを設置し、ギガドレインで体力を維持しながら交代を迫ることだ。エナジーボールなら直接的な火力が上がり、げんしのちからでいわタイプの役割もこなせる。ドわすれで特殊耐久をさらに高めることもできる。たくわえる・はきだす・のみこむは準備から攻撃や回復につなげる組み合わせだが、何ターンも必要になり、効果抜群の技を持つ相手に隙を与えやすい。図鑑に描かれるアンカーのような体は、ユレイドルの戦い方そのものでもある。海底にとどまり、流れに耐え、獲物が近づくのを待つのだ。