モノズ徹底解説
1つの頭、1回のかみつき
デザインの出発点は、体の低い幼いドラゴン、あるいは恐竜で、洞窟にすむ動物を思わせる要素もある。目が見えないという特徴はポケモン図鑑の説明だけにとどまらず、シルエットにも組み込まれている。毛が目を覆い、探索の主な道具として口を使うデザインだ。日本語名のモノズ(Monozu)は、「1つ」を表す要素と「頭」を組み合わせたもので、進化系統の最初の段階に合っている。英語名のDeinoにも、同じく1つという発想に加えて「dino」の響きが込められている。
系統全体の起源は、もっと有機的ではなかった。開発中には戦車をモチーフにした案が検討され、その名残がジヘッドとサザンドラの一部の模様に残っている。その後、日本神話に登場する多頭の蛇、ヤマタノオロチをもとにしたドラゴンの進化系統へとコンセプトが作り直された。モノズでは、その要素がまだ1つの頭と、より幼い姿に縮小されて表れている。
イッシュの洞窟からパルデアへ
モノズは第5世代で初登場し、それ以降も、直接捕獲、タマゴ、交換、特定のエリアなど、さまざまな方法で各作品に登場してきた。『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』ではチャンピオンロードに出現し、『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』では流星の滝で隠れた遭遇として見つけられた。その後の作品では、開けたエリアや洞窟にも登場し、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のポケモンとしても加わった。
これらの登場作品で別の姿は追加されなかったが、時間とともにバトルの手段は増えていった。現在の一式では、あくのはどう、だいちのちから、りゅうせいぐん、ちょうはつ、テラバーストなどを覚えられ、かみくだく、げきりん、3種類のキバといった物理技の選択肢も残されている。
早すぎる成長の問題
レベル50で進化するため、モノズは通常の冒険中に扱いづらい時期を迎える。最初の進化までに時間がかかり、最終形態になるのはレベル64だ。その代わり、その区間で積み重ねた経験によって、道具や特殊な方法で別の種族に変えることなく、ドラゴンの進化系統を最後まで育てられる。
進化前のままなら、状態異常や安全な交代、相性の悪い相手を補える技を活用したい。かみくだくは、はりきりの影響下でも物理あく技として比較的信頼でき、りゅうのはどうなら物理技の命中率に常に頼らずにすむ。ちょうはつは、状態異常を使ったり能力を上げたりしたい相手に有効で、キバ系の技はタイプ一致技を半減する相手への coverage を広げてくれる。
目を覆われたアタッカー
リトルカップでは、あくとドラゴンの複合タイプ、はりきり、そして攻撃の種族値65の組み合わせが価値につながる。こだわりスカーフで素早さ38をある程度補えば、かみくだくやげきりんで相手を倒しにいける。代償も明確で、はりきりによって命中率が下がるうえ、攻撃が外れると無防備になりやすい。HP52と、防御・特防の50では多くの攻撃を受けきれないからだ。
フェアリータイプのポケモンは最優先で警戒すべき相手で、かくとう、むし、こおり、ドラゴンの攻撃も避けたい。エスパーを無効にできるため一部の相手には強いが、遅さや物理技への依存を解決するわけではない。ストーリー攻略なら、モノズにはもっと余裕がある。タイプの coverage を活かし、状態異常技を覚えさせ、チームとともに成長させてジヘッドまで進化させられる。その時点で、かみついて方向を確かめるだけの生き物から、はるかに危険な戦力へと変わる。