レドームシ徹底解説
レーダーを備えた殻
レドームシのデザインは、てんとう虫のさなぎとレドームを組み合わせたものだ。レドームはアンテナやレーダーシステムを保護するカバーである。さなぎとの類似は動かない姿と進化系統の中間段階という立ち位置を説明し、レドームは殻の丸い形とレドームポケモンという分類名の根拠になっている。目も実験用のゴーグルを思わせる。殻にある青い模様が技術的な表面感を加え、内側から観察する装置のような印象を生み出している。
英語名は、点を意味する「dot」と、ドップラーレーダーに由来する「Doppler」を組み合わせたもの。日本語名のレドームシは「radome」と、てんとう虫を意味する日本語の「てんとうむし」を組み合わせている。どちらの言語でも、観察やテクノロジーに関わる殻に閉じこもった虫という発想が保たれている。
イオルブになる前の一時停止
レドームシは、サッチムシやイオルブとともに第8世代で初登場した。この系統は、まず小さな虫、次にエスパーの力を持つ装甲化したさなぎ、最後にレーダーのイメージを発展させた甲虫という、はっきりした段階構成になっている。レドームシになるとむしタイプにエスパータイプが加わるため、ここですでにサッチムシの純粋な虫らしさから離れている。
その後の世代では、新たな姿や追加進化は登場していない。役割はガラル地方のゲームと、元の進化系統に結びついたままだ。変化がないことも、長く手持ちに残ることを想定したポケモンというより、進化を待つ過渡期の存在として理解しやすい理由になっている。
進化前に活かす方法
通常のバトルでは、耐性を利用しつつサポートを置くのが基本になる。ひかりのかべはチームが受ける特殊技の負担を減らし、リフレクターは物理面を補う。耐えられる相手を見つけたら、てっぺきで防御を上げ、ボディプレスでその数値をダメージに変えられる。攻撃はわずか35なので、物理技にこだわるより、防御80を活かせるこの組み合わせのほうが筋が通っている。
特殊面では、サイコキネシスとむしのさざめきがタイプ一致になるが、特攻50ではダメージが伸びにくい。きゅうけつは攻撃しながら回復でき、むしのしらせとも相性がいいものの、特性を発動させるためにHPを減らすとレドームシが無防備になりやすい。ふくがんは命中率を高められるため、通常の冒険ではもっとも選びやすい特性だ。テレパシーは、味方が範囲技を使うポケモンと同じ場に出るときに意味を持つ。
遅く、一時的な壁
比較対象として有用なのは、素早いエスパーアタッカーではなく、進化を待ちながら攻撃を受け止める別の中間進化ポケモンだ。特防90によって特殊技にはよく耐えるが、HP50のため実際の耐久力は抑えられ、素早さ30ではほとんどの場合に後手に回る。ほのお、ひこう、いわ、むし、ゴースト、あくへの弱点も、繰り出しづらさに拍車をかけている。
そのため、序盤の冒険でひかりのかべ、リフレクター、あるいはくさ、じめん、かくとう、エスパーへのピンポイントな対応が必要なときに使いやすい。弱点を突いてくる相手には、場に残るための手段がない。レベル30になるとイオルブへ進化し、この虫とレーダーを組み合わせた発想を最終的に集約した姿になる。