ドラパルト徹底解説
化石の両生類と爆撃機のシルエット
幅広く平たい頭蓋骨と、両側に伸びる2本の突起は、絶滅した両生類に由来する。モデルになったのは、ブーメランのような頭部を持つレポスポンディル類のディプロカウルスとゲロトラックスだ。ディプロカウルスでは完全な尻尾が見つかっておらず、この種の半透明で、存在しているのかも曖昧な尻尾は、その化石記録の空白に対するコメントとして読める。もうひとつの元ネタは航空機で、頭部のシルエットはステルス爆撃機B-2 スピリットそのもの。そこから分類のステルスポケモンが生まれている。
英語名はdragonとcatapultを組み合わせたもの。日本語のドラパルトも同じ組み合わせで、スペイン語でもそのまま残されている。ここでいうカタパルトは中世の投石機ではなく、短い滑走路から航空機を空中へ送り出す空母のカタパルトだ。頭部の中に子どもをしまい、前方へ吐き出す動きにぴったり合う。卵や幼生を体に運ぶ両生類の子育ても、同じ冗談を生物学側から支えている。
頭の中から矢が飛ぶ
ドラゴンアローはこいつだけの専用技で、ほかのポケモンは誰も覚えない。技リストにはレベル0、つまり進化した瞬間から存在し、角の中にいるドラメシヤを撃ち出す。威力50の攻撃を2回行い、ダブルバトルでは2体の相手に1回ずつ当てる。この点が、ゲーム内のほかの連続攻撃とは違うところだ。
もうひとつのドラゴン・ゴーストであるギラティナとはタイプが共通していて、防御面の組み合わせも同じ。ノーマルと格闘を無効にし、炎、水、草、電気、むし、どくに耐性を持つ。違うのは体だ。ギラティナは耐える。こいつは耐えない。
遅く覚える技と、永遠に覚えない技
レベル技の構成は、旅の終盤を前提にしている。レベル42のりゅうのまい、48のゴーストダイブ、63のドラゴンクロー、70のすてみタックル、78のとっておき。通常の冒険では、そこまで到達するポケモンはほとんどいない。下のほうにあるのはドラメシヤから引き継いだ残り物で、威力20のまとわりつくと、ここまで来ると役に立たないでんこうせっかだ。早い段階で使えるものなら、レベル18のたたりめと24のこうそくいどうがある。ただし、すでに素早さ142のポケモンにこうそくいどうは冗長だ。
じしんを覚えないことは、何かを覚えること以上に響く。レベル技にもわざマシンにもなく、攻撃120のポケモンなのに、はがねタイプにはかえんほうしゃかだいもんじで対応するしかない。どちらも攻撃120ではなく特攻100を使う特殊技だ。デカヌチャン相手なら、フェアリータイプまで持っているため、さらに分が悪い。
わざマシンの一覧は数で補っている。威力120のげきりん、130のりゅうせいぐん、相手の攻撃を下げるワイドブレイカー、そしてほとんど失った1ターンに見合わないはかいこうせんとギガインパクト。殴るよりも妨害を優先する型なら、おにびやみがわりも使える。ねごととねむるもあるが、防御と特防が75しかないポケモンで2ターン眠るのは、うまく終わらないことが多い。