ナミイルカ徹底解説
海に暮らす住人を思わせるイルカ
デザインのモチーフはイルカだ。丸みのある体、短い口先、背びれからそれがよくわかるが、小さな体つきと親しみやすい表情によって幼体らしく見える。英語名のFinizenは、水生動物のひれを意味する「fin」と、ある場所の住人を意味する「denizen」に関連する語尾を組み合わせたものだ。海で暮らし、ほかの生き物に近づいていく種族のイメージに合っている。
日本語名のナミイルカは、Namiirukaと読む。nami(波)とiruka(イルカ)からできた名前だ。英語名よりも説明的で、水の動きを前面に出している。このコンセプトは技のレパートリーにも表れており、レベルアップでダイビング、アクアジェット、アクアテールを覚えるほか、レベルでハイドロポンプも覚える。
ラインの中で短い一段階
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、ナミイルカは非常に短い進化ラインの初期形態として機能する。進化前はシンプルな姿で、防御面の特徴も、ほかのみずタイプと差別化できるほどの攻撃性能もない。レベル38でイルカマンへ進化するため、この最初の段階だけでライン全体を評価するべきではない。
この種族が登場したのは第9世代で、過去の世代から引き継いだ変更点はない。ナミイルカには使い方を変える別の姿も存在しない。そのため、個性のほとんどは進化と、2種の見た目の対比によって成り立っている。
力よりも素早さ
素早さ75が最も役立つ数値だ。対戦を支配できるほどではないが、冒険のかなりの範囲で多くの相手より先に動ける。アクアジェットは通常の素早さで先手を取れない場面を補い、ダイビングは攻撃をかわして時間を稼ぐのに使える。ダブルアタックは安定した物理ダメージを与え、アクアテールはレベルアップで覚える物理技の中で最も威力が高い選択肢になる。
みずのベールはやけどを防ぐ。攻撃が45しかないポケモンにとって、実用的な保護手段だ。ただし問題がなくなるわけではない。防御40、特防40なので、弱点を突かれる攻撃から大きなダメージを受け、強力な等倍技にも耐えにくい。くさやでんきタイプを相手にするとさらに余裕がなくなる一方、ほのお、みず、こおり、はがねへの耐性はストーリー中の戦闘で役立つ。
ほかのみずタイプと比べた立ち位置
ホエルコと比べると、物理的な存在感が低く、素早さへの依存度が高い。タマンタに対してはひこうタイプを持たないが、でんきへの極端な弱点を抱えずに済む。ナミイルカは中間的な位置におり、遅いみずタイプの多くより速いものの、攻撃面の数値がその優位を安定した脅威に変えるほど高くない。
進化前に使うなら、みず技を持たせ、こおり技はくさタイプの相手に取っておくとよい。れいとうビーム、こごえるかぜ、ふぶきで攻撃対象を広げられ、まもるやねむるは特定の戦闘でターンを稼ぐのに役立つ。レベル50でハイドロポンプを覚えると威力は上がるが、特攻45のため、安定性ではなみのりが上だ。実用上の価値はレベル38まで冒険に連れていくことにあり、初期形態のまま必要以上に使い続けることではない。