グライガー徹底解説
上はコウモリ、下はサソリ
デザインは共通点のない2種類の動物を組み合わせている。コウモリから来ているのは膜状の翼、シルエット、そして岩壁に逆さまにぶら下がる習性。サソリから来ているのはハサミ、節のある脚、そして図鑑が注射器のように描写する、毒針のついた尻尾だ。4本の脚で崖につかまって休む姿勢は、大聖堂のガーゴイルにもかなり似ている。
名前にもその要素がある。グライガーは、滑空するものを意味する glider と、gargoyle を組み合わせた名前だ。日本語のグライガーも同じ語根から来ていて、「グライダー」をカタカナで書いたグライダーにつながっている。2つの言語に共通するのはひとつの発想――この生き物を定義するのは飛ぶことではなく、格好よく身を投げ出すことだ。
2世代にわたって牙を待つ
2世代で登場したときは進化先がなく、3世代でもそのままだった。合計430で、105の防御だけが突出し、残りは平均以下の数字ばかり。まるで、続きが作られなかった何かの第1段階のような、未完成のポケモンに見えた。
4世代で進化先が追加され、選ばれた方法はかなり複雑だった。するどいキバを持たせ、夜にレベルアップする。グライオンは種族値を80増やすだけでなく、配分そのものを組み替える。それ以来、真剣な対戦でグライガーを使う話は、なぜ進化させないのかを説明する話になった。短い答えは、しんかのきせき。長い答えは、ほとんどの場合、それでも割に合わないということだ。
レベル1から50までにできること
レベル技のリストには、テンポの問題がある。最初はどくばりとすなかけで始まり、13レベルででんこうせっか、16レベルでれんぞくぎりを覚える。本当に火力のある技が来るのは、きりさくを覚える27レベルと、とんぼがえりを覚える30レベルになってからだ。このとんぼがえりこそ、グライガーを最もよく表す技だ。攻撃して、離脱して、別のポケモンを出す。ポケモン図鑑の説明でやっていることそのものだ。
その後はテンポがよくなる。40レベルのシザークロス、45レベルの威力100の技、50レベルのつるぎのまいでリストが締まる。わざマシンでは、チームの誰も惜しまないものを2種類覚える。まきびしとどくびしで相手の場を罠だらけにし、さらにステルスロックも使える。
じめん・ひこうがまきびしをまくのは珍しい。ひこうタイプなので、自分の場にまかれたまきびしを無効にできるからだ。相手のじしんから身を守るのと同じ無効耐性によって、安心して罠をまける候補にもなっている。この点は、図鑑でもうひとつ知られているじめん・ひこうのポケモン、ランドロスと共通している。ただし、あちらは別のリーグで戦う存在だ。
見た目の歴史には小さな変化もある。イラストの色は年月とともに明るくなり、初期の濃い紫から、現在描かれているピンク寄りの色になった。