ゴチム徹底解説
ゴシックな雰囲気の少女
ゴチムのデザインは、ゴシック・ロリータを思わせる服を着た少女がベースで、ワンピースやリボン、暗い色の組み合わせにその要素が表れている。子どもらしいシルエットは、ぎょうしポケモンという分類や、サイコパワーを蓄えられる赤ちゃんとして描かれる図鑑の説明にも合っている。じっと見つめる表情は単なる仕草ではない。リボンのような触角は力を増幅するためのもので、ほかの者には見えない現象を観察しているような行動にもつながっている。
進化系列全体では、占いや占星術の要素が加わる。ゴチムは、ささやきや黙った観察によってそのイメージをまだ素朴に表しているが、ゴチミルとゴチルゼルでは未来予知へと発展していく。英語名は「gothic」と「-ita」というスペイン語の指小辞を組み合わせたもので、「Gothic Lolita」にもつながる。日本語名のゴチムはゴシックを土台にしつつ、ふっくらした様子を表す「むちむち」や、予知夢を意味する「予知夢」との関係も考えられている。
ゆっくり成長する系列
第五世代で、エスパー単タイプの種族として登場し、その個性は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でも変わっていない。ゴチミルへの進化はレベル32で、最終段階にはレベル41で到達する。経験値タイプは中速で、多くの中速成長の種族より育成に多くの経験値が必要になるが、すぐに得られる見返りは種族値ではない。
配分からは、序盤での役割がはっきりわかる。特防65に対して、HP45、素早さ45。攻撃は30で最低値なので、物理技は相手の能力を使うイカサマのような技を除けば、ほとんど役に立たない。重要な特殊技はサイコキネシス、サイコショック、みらいよち。さいみんじゅつ、でんじは、ひかりのかべ、リフレクターで状態異常やサポートもこなせるが、素早さが低いため、ダメージを受ける前に動くのは難しい。
逃がさないことが武器
かげふみは、リトルカップでゴチムを使う理由になる特性だ。相手を逃がさないことで、特定の相手を倒したり、味方が倒しやすい範囲まで削ったりできる。おみとおしなら相手の持ち物がわかるため、持ち物の選択に依存する脅威かどうかを見極める助けになる。かちきはより受け身の効果で、ほかの能力が下がったときに特攻を上げる。ただし、相手がその上昇を発動させる前提で作戦を組むのは避けたい。
実用的な構成では、サイコキネシスかサイコショックにトリックと攻撃範囲を補う技を組み合わせる。10まんボルトはみずタイプやひこうタイプのポケモンに圧力をかけ、エナジーボールはじめんタイプの相手をカバーする。ちょうはつで変化技を封じたり、素早さの低さを活かせるトリックルームを採用したりもできる。問題は、HP45と防御50では物理技を受ける余裕がほとんどないこと、そしてむし、ゴースト、あくタイプから効果抜群を取られることだ。
あくタイプの相手が来る前に
通常のプレイでは、ゴチムはチームがまだ、相手を固定して削れる種族を必要としている時期に役立つ。相性がいいのは、受け身なポケモン、どくタイプやかくとうタイプのポケモン、そしてトリックで持ち物を無力化できる相手だ。物理アタッカーやあくタイプのポケモンを前に出し続けるのは避けたい。特殊耐久があっても、攻撃の圧力には押し切られてしまう。
進化すれば系列全体は強化されるが、ゴチムが後の段階の安定感をそのまま持っているわけではない。ゴチミルは防御と特攻が上がり、ゴチルゼルになるとさらに耐久寄りの能力になる。したがって、小さな姿のゴチムに残される役割は狭い。相手を捕まえ、おみとおしで情報を取り、HP、素早さ、火力の不足が露呈する前に、限られた好機を活かすことだ。