ゴチミル徹底解説
星のドレス
ゴチムの進化ラインは、ヴィクトリア朝風のドレスや、魔女と占い師のイメージに結びつく意匠を持つゴシックロリータファッションを参考にしている。ゴチミルは、その子どもらしい発想が、隠された力を持つ少女に近い姿へ移る段階にあたる。リボンやスカートのシルエットは単なる飾りではなく、ひと目でわかる美学の一部だ。浮かぶ石や星座は、そこに占星術とのつながりを加えている。
英語名は「goth」と「ミス」で、その印象を強めている。日本語名のゴチミルは「gothic」と「見る」を組み合わせたもので、じっと見つめる目つきや催眠術、眠っている子どもにまつわる伝説にもよく合っている。操りポケモンという分類は、見た目だけで説明するよりも、その行動を的確に表している。
問題のある特性からニッチな武器へ
第五世代でこのラインが登場した当初、かげふみは使用者によって競技上の重要度が異なっていた。第六世代以降、タマゴわざなどで隠れ特性を使えるようになったことで、低レベル帯のルールでもこのラインがかげふみにアクセスできるようになり、状況が変わった。相手を選んで捕まえ、それぞれに用意した技範囲で倒せるため、とくに厄介な効果だった。
ゴチミルはリトルカップでゴチムと同じ立ち位置にはいない。この対戦形式は、まだ進化していない種族を中心に扱うからだ。ゴチミルの存在意義は、中間進化形でも耐久を高める道具を使える対戦にあり、ゴチルゼルと比べると力と柔軟性で劣る。スモゴンでは、しんかのきせきで耐久を高めれば最終進化形より安価な代替になれる一方、火力と技範囲では劣る存在として扱われてきた。
欲張りすぎずに活かす方法
正しい繰り出しは、選ぶ技と同じくらい重要だ。おみとおしは持ち物を見抜く助けになるが、繰り出し際に強力な攻撃を受けることまでは補えない。かげふみを使うなら、弱った相手、味方の動きを止めている相手、簡単には反撃できない受け身のポケモンなど、どの相手を逃がさないのかをあらかじめ決めておきたい。
サイコキネシスは最も素直な特殊技で、タイプ一致の恩恵を受けられる。シャドーボールはゴーストに弱い相手への技範囲を広げ、でんじはは、控えめなすばやさを利用しようとする脅威の動きを鈍らせる。トリックルームは遅いチームと相性がいいが、すばやさ55だけでは、ゴチミル自身がこの分野の信頼できる専門家になるには足りない。相手が能力を下げる技を使うなら、かちきも候補になるが、発動するタイミングが重要になる。
独自の個性を持つ中間進化形
ゴチムと比べると、物理面と特殊面の存在感が増し、役立つ補助技を覚えるようになり、初期形態の脆さも一部克服している。ゴチルゼルに対しては、まだ未完成な姿だ。能力値が低く、攻撃面でも同じ成果は出せない。それでも、占い師を思わせるエスパータイプの組み合わせと、夜にまつわる伝説は、ライン全体を特徴づける要素として残っている。
図鑑では、宙に浮かせた石で自分の立ち位置を示す姿が描かれている。このイメージはデザインをよく表している。儀式めいた姿のポケモンが夜空を舞台に変え、星座を観察している証として使っているのだ。