ヨクバリス徹底解説
蓄えでできたリス
デザインの出発点はリスで、食べ物をため込む習性を種族の中心的な特徴にしている。極端に大きなしっぽは単なる見た目のアクセントではなく、食料庫として機能する。ただしヨクバリスはあまりにも不注意なので、しまったものの一部を落としてしまう。図鑑の説明では、ため込む能力と、蓄えを管理できない不器用さの食い違いが繰り返し描かれている。その歯が設定を完成させる。どれだけ硬いきみのでも、かじって食べられるのだ。
英語名はそのままの組み合わせだ。Greedentは「greed(欲深さ)」と「rodent(げっ歯類)」を混ぜたもの。ヨクバリス(Yokubarisu)には「よくばり」と「リス」が含まれている。「よくばりポケモン」という分類も、このコンセプトを率直に要約している。
ホシガリスからの変化
ホシガリスからの進化でタイプは変わらないが、役割の配分は変化する。ホシガリスが食べ物を集める小さなリスを表しているのに対し、ヨクバリスはその習性を執念にまで高めたように見える。しっぽがシルエットの大部分を占めるようになり、体つきも重くなる。パチリスのように機動力や便利さを活かすげっ歯類のポケモンと比べると、ヨクバリスはHPと物理的な力を中心に作られている。
一般的なげっ歯類らしい見た目や、意図的にどこか間の抜けたコンセプトという点では、ビッパにも似ている。違いはしっぽだ。ヨクバリスでは飾りのような特徴にとどまらず、行動や特性、いくつもの戦闘場面の中心になっている。
ガラルでの登場からスカーレット・バイオレットまで
ヨクバリスは第8世代でホシガリスとともに登場した。ガラルの生態系や、イギリスのアカリスのイメージと結びついた組み合わせだ。その後は『スカーレット・バイオレット』にも登場し、進化系列ごと使用できる。ステータスや特性、進化条件も知られているものから変わっていない。
後の世代では、アップデートによってくさタイプのわざマシンを習得できるようになった。最初はヨクバリスがその方法で覚えられなかった一方、ホシガリスは覚えられた。変更によってコンセプトが変わったわけでも、最大の弱点であるすばやさ20が解決したわけでもないが、攻撃範囲の選択肢はわずかに広がった。
ステータスを活かすには
戦闘では、HP120、こうげき95、ぼうぎょ95を活かすのが最もわかりやすい。つるぎのまいで物理的な圧力を高められ、のしかかりは安定した主力技として使えるうえ、相手をまひさせることもある。チームに何ターンも耐える役が必要なら、ねむるがかみ合う。ほおぶくろがあれば、きのみでも立て直せる。
遅いため、繰り出すタイミングの見極めが重要になる。かくとうタイプのアタッカーの前には出さないほうがよく、状態異常技を受けたままにするのも避けたい。やけどやまひになると、攻撃性能が大きく落ちるからだ。はたきおとすも、ほおぶくろやくいしんぼうの意味を作っているきのみを奪われるため痛い。じしん、10まんばりき、ボディプレスはノーマルタイプのタイプ一致技だけに頼らずに済むが、技構成全体を素早い脅威に変えるわけではない。
最も力を発揮しやすいのは、かくとうタイプへの弱点を突けず、物理攻撃中心で、きのみを準備できる相手とのゆっくりした戦闘だ。そこから外れると、攻撃面の数値は悪くないものの、すばやさ20のせいでほとんどのアタッカーに先手を取られてしまう。