ホシガリス徹底解説
食欲でできたリス
モデルになっているのは、イギリスに広く生息するハイイロリスと、その食料をため込む習性を誇張した姿だ。ふくらんだほお、貯蔵庫として使われる尻尾、オレンジ色の鼻によって、複雑な体の構造を加えなくてもコンセプトが伝わる。さらに、ほお袋と食料の運搬を結びつけるという、リス科の動物らしい要素も取り入れている。きのみが見つからないときには、食べたい気持ちを紛らわすために石までため込むことがあり、体の大きさについての説明よりも、その行動のほうがこの種の性格をよく表している。
英語名の Skwovet は squirrel と covet を組み合わせたもの。日本語名の ホシガリス は、hoshigaru(欲しがる)と risu(リス)を合わせている。どちらも中心にあるのは動物としてのリスだけでなく、食べ物を手に入れたいという絶え間ない欲求だ。
ガラル地方からパルデア地方へ
Skwovetは第8世代で、ガラル地方とともに初登場した。図鑑では、道や農場、果樹園によくいる種として描かれ、いつもきのみを探している。その後、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でも入手できるようになり、そこでも食料の蓄えと、それを失うことへの不安が改めて語られている。
第8世代より前には登場しておらず、進化系列も短い。Skwovetはレベル24になるとGreedentへ進化する。この進化では、最初のコンセプトを保ったまま体をさらに大きくし、ノーマルタイプも変わらない。
奇跡を期待せずに活かす方法
冒険では、ほおぶくろを活かすためにきのみを持たせ、相手がすぐに倒せない戦闘で粘るのが基本になる。のしかかりは安定した攻撃で、いかりのまえばはHPの高い相手に有効。ねむるで体力を回復できるが、そのあいだは相手に反撃の隙を与える。戦術をきのみの消費に寄せるならほおばるにも意味があるものの、25のすばやさと35のとくぼうまでは補えない。
ゴーストタイプへの耐性によって、そのタイプの攻撃を無償で受け出せる。ただし、そのあとゴーストタイプに攻撃するにはかみつくかかみくだくが必要になる。かくとうタイプのポケモンには弱点を突かれるため、交代したほうがよい。弱点はひとつだけだが、すばやさが低いので後出しから対応するのは難しい。チームに残すなら、早めに進化させるのが自然な流れだ。
尻尾の裏にある食料庫
2つの図鑑説明は、食べることが一時的な行動ではなく、生活の中心だという点で一致している。ほお袋にきのみを詰め、尻尾の下にもため込み、満腹になってもさらに探し続ける。その習性はほおぶくろとくいしんぼうにもつながっており、ため込んだ食料がバトルでも機能する仕組みになっている。
コンパクトな見た目と2.5 kgという体重の組み合わせは、見た目以上の食料を抱えているという印象を強める。得られる努力値がHP1なのも、耐えて戦うことに特化した種としては控えめながら筋が通っている。物語上は果樹園をうろつく種族とも生息域が重なり、その天敵のひとつとして デカグース が挙げられている。