サルノリ徹底解説
枝をリズムに変えるサル
見た目の出発点は小さなサルで、樹上性の霊長類を思わせる特徴と、植物とのつながりを示す緑色の配色を備えている。毛の間を通る枝は単なる飾りではない。この種族のコンセプトでは、ばちであり、道具であり、楽器でもある。動物らしいデザインと、かなり具体的な音楽好きの要素をつないでいる。
英語名はリズムに関係する「groove」と「monkey」を組み合わせたもの。日本語名の サルノリ も同じような構成で、「saru」はサル、「nori」はリズムや乗り気を表す。分類の「こざるポケモン」はこのモチーフを直接的な呼び名にまとめているが、見た目が現実のチンパンジーをそのまま再現しているわけではない。
スケールを変えていく進化系列
サルノリは打楽器を軸にした進化系列の最初にあたる。枝を1本持つ姿から バチンキー では2本のばちを持つ姿になり、たたくことをより前面に出した立ち姿になる。その先のゴリランダーでは、より大きな体格のドラマーというイメージが広がる。音楽と自然の結びつきは残したまま、楽器と打撃の規模が大きくなっていく。
『ポケットモンスター ソード』・『ポケットモンスター シールド』では、ガラル地方の最初のパートナー候補の1匹として登場した。その後、『ポケットモンスター スカーレット』・『ポケットモンスター バイオレット』では、その世代で利用できる種族のひとつとして登場している。別の姿に頼らなくても、枝、リズム、植物の力だけで、最初の段階からシルエットがはっきりしている。
冒険中にできること
物理攻撃を軸にした、わかりやすい戦い方に向いている。最初の戦闘ではひっかくが使え、レベル6でえだづきを覚えてタイプ一致技を確保し、レベル12のリーフブレードでダメージが明確に伸びる。その後、はたきおとすは道具に依存する相手への対策になり、レベル24で覚えるたたきつけるは、より力押しのできるノーマルタイプの物理技だ。レベル32で覚えるウッドハンマーは、くさタイプでは最も強力な一撃になるが、反動があるため何度も使うのには向かない。
しんりょくは、この戦い方と相性がいい。サルノリのHPが少なくなると、くさタイプの技が強化され、負けそうだった戦闘の結果を変えられることがある。グラスメイカーは別の方向性で、場に出たときにグラスフィールドを展開し、フィールドを活用するチームを準備する。防御面は控えめなので、弱点を突かれる攻撃の前に居座らせたり、何ターンも耐えることを期待したりするのは避けたい。
大きなドラムが来る前
チコリータのような他のサル系の見た目をした最初のパートナー候補と比べると、サルノリはほのおタイプや素早さ寄りの進化ではなく、くさタイプの物理アタッカーとして差別化されている。とはいえ、冒険中の役割には共通点もある。序盤はシンプルな技から始まり、進化が近づくにつれて使える選択肢が増えていく。
育てるなら、くさタイプの物理技を優先し、特殊技は場面を選んで使いたい。ギガドレインやエナジーボールもわざマシンで覚えられるが、特攻は40なので主力にはならない。とんぼがえりなら素早さを生かして位置を入れ替えられ、まもるやみがわりは、相手に防御を崩されそうなときに1ターン稼ぐ手段になる。
この種族を端的に表しているのが、ばちだ。枝から生まれ、体のエネルギーによって変化し、リズムを刻むことで植物に命を与える。