ハリテヤマ徹底解説
ハリタオスとヤマ
日本語名のハリテヤマは、張り倒す、つまり一撃で倒すことを意味するハリタオスに、山を意味するヤマを組み合わせたもの。ついでに、競い合うという意味のハリアウにも響きが近い。日本国外に出る際は、ほとんど手を加えずHariyamaへ短縮された。西洋の観客向けにほぼすべてが書き換えられた世代では、珍しい例だ。
デザインは相撲に一直線。ちょんまげ、腰まわりのひだ、幅広い立ち姿、図鑑説明が力をためる方法として描く戦闘前の四股まで、すべてが相撲を指している。分類名のつっぱりポケモンも、このポケモンの名前につながる平手打ちの技を示している。胴体と脚のクリーム色と濃い青の対比だけが、全体の中でスポーツ由来ではない部分だ。
専用技が2つ
つっぱりは4世代のあいだ、この系統専用の技だった。5世代になるまで、レベルアップで覚えるのはこの系統だけ。ここではレベル1から覚え、1回の攻撃につき威力15で、1ターンに何度も攻撃する。レベル10のねこだましは、2つのうちでもさらに珍しい例だ。マクノシタとハリテヤマだけが、レベルアップで覚えられる。
残りの技の顔ぶれに特別なものはないが、範囲は広い。じしん、ストーンエッジ、アイアンヘッド、はたきおとす、しねんのずつき、そして3つの威力75のパンチ技はすべてわざマシンで覚える。ドレインパンチは、ねむるで眠る必要のない唯一の回復手段だ。レベルアップではさらに、レベル34のちきゅうなげがある。固定ダメージなので、タイプ相性表に頼らず通常プレイの多くの戦闘を片づけられる。レベル60のぶちかましは、威力120のじめん技だが、覚えるのが遅すぎる。
HP144で生きる
HPのかたまりであることが、行動のすべてを左右する。レベル22のビルドアップは遅い道だが、こうげきとぼうぎょを上げ、場に残る理由を作る。レベル26のはらだいこはその逆で、HPの半分と引き換えにこうげきを一気に最大まで引き上げる。ハリテヤマの場合、絶対値で見ればかなり大きく削られるが、それでも十分な余裕は残る。レベル50のがむしゃらは、自分のステータス表とは逆方向に進む技だ。倒されそうなところにいるほど報われるが、HP144ではその境界まで追い込むのに、ほかのほとんどのポケモンより手間がかかる。
カイリキーやローブシンといった、ほかの純粋なかくとうタイプの怪力ポケモンと比べると、こうげきをHPとあついしぼうに置き換えた形になる。本当に集団の中で違いを生むのはこの特性だ。れいとうパンチを受けても相手が期待したほどのダメージにならないかくとうタイプは、相手に交換の判断を考え直させる。
種族値は3世代から変わっておらず、474という配分もルビー・サファイアのころからそのまま。大きな調整が入ったのは5世代で、隠れ特性としてちからずくが追加された。その結果、自タイプの攻撃を捨て、威力を引き上げた属性パンチで殴るという別の運用が生まれた。こうした技につきものの追加効果も発生しない。