デルビル徹底解説
デルビル、機嫌の悪い猟犬
日本語名はデルビル。ローマ字表記のDelvilで、「devil」をもとにした名前だ。英語名は別の方向から来ていて、hound、つまり猟犬に、英語で不機嫌や気難しさを意味するdourを組み合わせている。どちらも別の角度から同じものを指している――日本語名は悪魔、英語名は柵の向こうからこちらをにらむ不機嫌な犬だ。スペイン語では英語名がそのまま残った。
このラインは、あく/ほのおという組み合わせを初めて持った。あくタイプが存在しなかった第一世代には、できなかった組み合わせだ。この点が図鑑のかなりの部分を説明している。原作では、あく技はすべて特殊扱いだったため、かみつくなどもとくこう80を使い、攻撃面で見るべき数値はひとつだけだった。
物理・特殊の分離で受けた影響
第四世代では、技ごとに物理・特殊の分類が分かれるようになり、デルビルは変更の悪い側を引いた。レベル16のかみつく、28のほのおのキバ、40のイカサマ、49のかみくだくは一気に物理技になった。つまり、レベル技リストの長いほうが、とくこう80ではなくこうげき60を使うことになった。良い側に残ったのは、レベル1のひのこ、8のスモッグ、20のやきつくす、44のかえんほうしゃ、56のれんごくだ。
問題は習得時期で、面白い技のほとんどがレベル24よりあとに出てくることだ。その時点では、もうデルビル自身が覚える技ではない。わるだくみは52まで待たされるので、早く使いたければわざマシンに頼ることになる。レベル20のデルビルが使えるのは、やきつくすとかみつく、それに少しの技だけだ。
もう1匹の犬と、もう1匹のあくタイプ
2つの比較で立ち位置がわかる。*ガーディ*はほのお単タイプの犬で、こちらより耐久があり、火力は同程度。しかも、レベルを待つ必要がなく、トレーナーが決めたタイミングでほのおのいしを使って進化できる。*ポチエナ*はもう1匹のあくタイプのイヌ科で、育成コストが低く、単タイプなので弱点も5つない。デルビルはその中間に位置し、2匹のどちらよりも攻撃の尖りはあるが、体はどちらよりも弱い。
ライン全体を救うのは、レベル24の先にあるものだ。ヘルガーは第六世代でメガシンカを得たポケモンのひとつで、それ以来、デルビルを育てることには、以前よりはっきりした行き先ができた。
見捨てない群れ
図鑑が描く群れでの行動は、病気の仲間を置き去りにしない群れを扱ったアニメのエピソードにも持ち込まれた。狩りでの役割分担と、群れの中でしか機能しない遠吠えを図鑑が繰り返し説明していることとも一致する。デザインを読み解くなら、額のドクロ模様や足の骨の輪はそのイメージと逆方向だ。見た目は地獄の犬なのに、行動は救助犬らしい。