ギギアル徹底解説
金属の名前を持つ歯車
デザインの出発点は、大きな歯車と小さな歯車がかみ合った姿だ。機械の中で動きを伝える歯車がもとになっており、太陽歯車と遊星歯車の仕組みとの関係も考えられる。ポケモン図鑑では、その機構を行動にも取り入れている。小さな歯車を投げ、体に戻し、ギギアルが力を込めると大きな歯車にかみ合わせる。
英語名のKlangは、金属がぶつかる音を表す英語の擬音語「clang」と関係している。日本語名はギギアル(Gigiaru)で、歯車を意味する「gear」をもとに、最初の音節を繰り返して作られている。この繰り返しはギアルの名前ともつながっており、ギギギアルでは3つ目の歯車が加わって同じパターンが続く。
イッシュで生まれたライン
この種族は第5世代で登場し、工業機械だけをテーマにした進化ラインの中間段階を担った。それ以来、コンセプトはほとんど変わっていない。過去の世代では技を覚える順番が異なり、わざマシンや教え技で覚えられる技も作品ごとにかなり違っていた。『ポケットモンスター ソード・シールド』ではレベル技が整理され、教え技としててっていこうせん、てっぺき、ライジングボルトを習得できるようになった。
クリアボディの価値も、時間とともに高まった。初めはラインの目立つ特性はプラスとマイナスだったが、その後、能力低下によって積み技の準備を台無しにされるのを防げるクリアボディが、はるかに有用な防御面の選択肢になった。『ソード・シールド』ではレベル42でギアチェンジを覚え、加速する歯車としての役割をはっきり示している。
ほかのはがねタイプと比べた立ち位置
ギギアルはぼうぎょ95が強みだが、進化を終えた多くのはがねタイプと比べると、火力、すばやさ、技の種類で劣っている。ギギギアルと比べれば攻撃性能と選択肢が減るものの、進化していないポケモンが使える対戦では、しんかのきせきによってその差の一部を補える。
比較的相性がいいのは、耐久寄りで技の範囲が限られたほかのはがねタイプだ。ギギアルにはギアチェンジがあり、ギアソーサーと電気技を組み合わせて攻められる利点もある。反面、安定した回復技を普段の技構成に組み込みにくく、とくこう70では特殊技を十分に活かせないという欠点がある。
2つの歯車を活かす方法
使うべきタイミングは、ほのお、かくとう、じめん、または強力な特殊技でこちらを攻撃できない相手の前だ。まずは耐性を利用して場に出て、その後にギアチェンジを使えば、低いすばやさを実戦的な脅威に変えられる。ギアソーサーははがねタイプが弱点の相手への主力技で、ワイルドボルトはみずタイプが無傷で出てくるのを防ぐ。まもる、ねむる、みがわりはいずれもターンを稼ぐのに使えるが、そのぶん攻撃面の弱点を補う枠が減ってしまう。
じめん技とかくとう技への対策に加え、相手のはがねタイプや物理耐久の高いみずタイプへの回答も必要になる。強制交代を起こせる状況も有利で、再び積み直す機会を作れるからだ。ギアチェンジなしでは、すばやさ50とこうげき80のせいで、攻撃を耐えてから反撃する展開に頼りすぎてしまう。