ギアル徹底解説
2つの歯車、1つの仕組み
デザインの出発点は、絡み合う2つの歯車だ。それぞれの歯車には6本の歯と灰色の金属質の体があり、顔の特徴も構造そのものに組み込まれている。単に機械の部品を表現しているだけではなく、2つの体の関係自体が生態の一部だ。片方を別の個体に替えようとすると歯が合わず、ペアは離れてしまう。
英語名のKlinkは、歯車がぶつかったりかみ合ったりするときの金属音を再現している。日本語名のギアルは、歯車を意味する英語の「gear」に由来する。進化後も音を意識した名前が続き、ギギアルは金属が立てる別の音「clang」を思わせる。さらにギギギアルはそれまでの名前を組み合わせ、より複雑な構造を示している。
技術との結びつきから生まれた登場
ギアルは第五世代で初登場した。機械や電気、人間とポケモンの関係がかなり前面に出ている地域のポケモンだ。ポケモン図鑑では、比較的最近になって知られるようになった種であり、人間による歯車の発明と結びついていると説明されている。この関係があるため、動き出した鉱物ではなく、体を回転させて生命エネルギーを生み出す生物として描かれている。
この系統は初登場したゲームで独自の役割を与えられていた。ギアチェンジはこの系統の代表的な技の1つで、遅いポケモンでも準備後に速い脅威へと変えられた。後の世代ではこの系統だけの技ではなくなったが、戦い方を決める技であり続けている。ギアソーサーも機械的な動きとの結びつきを保っており、今も進化系統固有の攻撃だ。
進化前にできること
ギアルは、種族値70の防御と種族値60の特防を得る代わりに、火力と素早さを犠牲にしている。低レベルの対戦では、この耐久によってギアチェンジを使うターンを作りやすい。準備ができれば、ギアソーサーでタイプ一致のはがね技を使い、ワイルドボルトででんき技を受けにくいポケモンへダメージを与えられる。
問題は、そこまでたどり着くことだ。種族値30の素早さでは多くの相手に先を取られ、ほのお、かくとう、じめん技を受ける余裕もない。技の範囲も、はがね技に耐性を持つすべてのポケモンには対応できない。たとえばコイルやコマタナは、似た攻撃役を競ったり、ギアルが安全に攻撃する機会を作るのを難しくしたりする。
プラスとマイナスは、場に補完する特性を持つポケモンを並べて使うことを想定した特性だ。ダブルバトルでははっきりした用途があるが、その相互作用を前提にチームを組む必要があり、クリアボディより自由度が低い。クリアボディは能力を下げられなくするため、妨害技への対策として役立つものの、攻撃の低さまでは解決してくれない。
ターンを無駄にせず使う方法
効果抜群の技で脅かされる相手の前にギアルを出すのは避けたい。半減できる技、消極的なポケモン、相手が交代せざるを得ない状況に合わせて出すほうが機能しやすい。狙いはギアチェンジを1回使い、その後のターンを攻撃に回すことだ。相手が対処手段を残している間に、強化を重ね続けるべきではない。
いやなおとでギアソーサーの通り道を作ることもできるが、命中率と、複数のタイプに弱いギアルの脆さを考えると、よりリスクの高い選択になる。まもるは相手の技を確認し、攻撃の準備をするべきか判断するための情報を得るのに使える。終盤に相手が弱っていれば、ギアルが一掃を狙える可能性は高くなる。序盤は弱点と低い素早さが重くのしかかる。