コライドン徹底解説
想像上の車輪を持つ古代のトカゲ
デザインの土台になっているのは複数の爬虫類で、特にエリマキトカゲのような動物の特徴が目立つ。そこに恐竜やヨーロッパのドラゴンの要素が加わっている。水かきのある足は水中でも活動できる動物を思わせ、羽毛とバトルフォームでの二足歩行は獣脚類の恐竜を連想させる。首の袋と巻いた尾は車輪のように見え、肩の構造と額の羽毛はハンドルを思わせる。単にバイクをそのまま写したデザインではなく、各部を泳ぐ・走る・滑空するための器官へと置き換えている。
日本語名の コライドン は、英語とスペイン語でもそのまま使われており、過去を示す要素に「ride」と恐竜を思わせる語尾を組み合わせた名前になっている。パルデアの古文書では「翼の王」と呼ばれ、翼を持つ君主というイメージをまとめた称号になっている。 ミライドンとの対比もそこから作られている。コライドンは羽毛や筋肉、暖色系の色によって原始的な方向へ向かい、対となるポケモンは機械的で未来的なデザインに寄せられている。
スカーレットから始まる物語
コライドンは第9世代で初登場し、種族値や特性、デザインの変化を比べられる過去作の姿を持たない。その物語は『ポケットモンスター スカーレット』と結びついており、パッケージを飾るポケモンであると同時に、冒険の中心となる存在でもある。移動に使う姿と戦闘時の姿は一致しない。戦闘の外では能力を制限しているが、バトルになると羽毛を広げ、体を起こし、本来の体格を見せる。
モトトカゲとの関係も、ひとつの解釈だけで説明されるわけではない。物語ではモトトカゲの祖先として描かれる一方、別の時間軸から来た存在である可能性も示されている。この矛盾はパラドックスポケモンの性質に合っており、両者のつながりを失われた進化というだけの話にしていない。
体と天候を活かす方法
パーティでは、場に出たときに自動で晴れにする効果を活かしたい。晴れのあいだはフレアドライブの価値が上がるが、反動があるため交代と消耗の管理が必要になる。インファイトは重く、ほかの技に耐える相手を叩くのに向いているものの、防御面が下がるので使用後のコライドンは無防備になりやすい。ドラゴンクローはドラゴンタイプの一致技として安定して使える。げきりんはより大きなダメージを出せるが、ドラゴン技に固定されるため、フェアリータイプの相手に切り返されやすい。
つるぎのまいは、相手の交代を強制した場面で積み技を使う機会を作る。ドレインパンチは長期戦でHPを回復するのに役立つ。相手が物理技を受けきれる壁を残しているなら、とんぼがえりを選びたい。フェアリー・ひこう・先制技を持つ構築に考えなしで繰り出すのは危険で、防御の低下、やけど、設置技の上からの複数回の繰り出しによって、場に残れる時間が大きく縮むことがある。
「翼の王」とその反映
モトトカゲとの比較からは、同じ「乗り物になる生物」という発想を、より凶暴で筋肉質にした姿が見えてくる。ミライドンとの比較はさらに明確だ。どちらも移動用と戦闘用の姿を切り替えるが、コライドンは移動能力を動物の身体そのものとして表現している。車輪は独立した部品として回転するのではなく、走る・浮かぶ・滑空するために体全体が変化する。この判断によって、コライドンのデザインはパルデアの伝説としても、主人公の乗り物としても機能している。