ヨーテリー徹底解説
レーダーになったテリア
ヨーテリーのデザインは、短い口先、小さな脚、顔を覆う房毛など、ヨークシャー・テリアをもとにしている。顔の毛は単なる飾りではなく、設定の中心にある要素だ。図鑑の説明では、周囲で起きていることを感じ取り、ほかのポケモンの体格を見積もれるレーダーのような器官として描かれている。警戒心の強い犬種のイメージと噛み合っているが、ポケモン世界ならではの感覚器官として表現されている。
日本語名の ヨーテリー は、ヨークシャー・テリアの発音をもとにしている。英語名では「pup」が子犬を示し、前半部分が小ささを表す。小柄な犬の子どもという意味を、犬のモチーフを隠さずに組み合わせた名前だ。
役立つ子犬から作業犬へ
ヨーテリーは第五世代で初登場し、プレイヤーがイッシュ地方で早い段階に出会える種族のひとつだった。進化系列は非常に分かりやすく、子犬がハーデリアになり、最終的にムーランドへと成長する。進化にともなって体格、力強さ、存在感が段階的に増していく。登場する世代は一様ではなく、ソード・シールドには登場したが、確認した次の世代では使用できない。
進化による変化は、役割の変化も表している。ヨーテリーは学習と探索の段階、ハーデリアはよりがっしりした姿、ムーランドはより大きな脅威にも立ち向かえる犬としての完成形だ。通常プレイでは早く仲間にでき、扱いやすい物理技を覚え、複雑な育成をしなくても序盤のジム戦で活躍できるため、系列全体が使いやすい。
リトルカップでできること
リトルカップでは、ヨーテリーはノーマルタイプの物理アタッカーとして役割を得る。やるきによって眠りを無視できるため、あくびなどの眠りに依存した戦術に出していける。ノーマル技にかみくだく、さらにほのおのキバやこおりのキバのようなタイプ技を組み合わせれば、ひとつの攻撃手段だけに頼らずに済む。かみなりのキバも、一部のみずタイプを処理する手段になる。
問題は、先に動いて強く殴る必要があること。45のHP、45の防御、45の特防では強力な攻撃を受けきれず、55の素早さでも環境全体を抜くには足りない。かくとうタイプのポケモンには直接的に脅かされ、より速い相手には、60の攻撃を活かす前に倒されることがある。ものひろいは、対戦ルールの外で冒険中に道具を入手できる点のほうが価値が高い。
技構成を実用面から見る
序盤は、たいあたりとかみつくでほとんどの場面に対応できる。ふるいたてるは攻撃面の能力を上げ、短い全抜きを狙えるようにするが、耐久が限られているなかで1ターンを使う代償は大きい。中盤以降は、味方が倒れたあとにかたきうちで大きなダメージを出せ、じゃれつくでフェアリータイプが有効な相手にも対応できる。
とっておきとはかいこうせんは、何ターンも殴り合うための技ではなく、最後に決めるための技だ。きしかいせいはHPがかなり減ったときにしか注目できず、リスクの高い準備を求められる。通常プレイでは、状態異常になったときにからげんきの価値が上がり、あなをほるは主力の物理技に耐性を持つタイプへの技範囲を補える。図鑑で示される大人しい性質とは対照的に、バークアウトやほえるといった技では、鳴き声を使って戦況を動かす。