レントラー徹底解説
光を透かすネコ科
デザインのモチーフはオオヤマネコで、丸みのある耳、四足歩行の体つき、ライオンよりもコンパクトなシルエットを持つ。物体を透視できるオオヤマネコという神話的なイメージも取り入れられている。黄色い模様と金色の目がその発想を電気や光へとつなげ、黒いたてがみが小さなネコというより大型の獣に近い印象を与えている。
英語名は、ラテン語で光を意味する「lux」と、壁を透視する能力にちなむ「X-ray」を組み合わせたもの。日本語名の[レントラー]は、X線と結びつく「レントゲン」と「トラ」からきている。この組み合わせによって、電気をテーマにしながら、野生のネコ科動物と観察能力をあわせ持つデザインが説明できる。
小さなコリンクから夜の捕食者へ
進化するとコンセプトは*コリンク*から引き継がれる。コリンクは最初の火花を表し、*ルクシオ*ではたてがみと、より安定した姿勢が現れる。レントラーはその流れを、1,4 mの体高と42 kgの体重を持つ体で完成させる。図鑑説明では2つの特徴が繰り返し語られる。隠れた獲物を見つけること、そして透視能力を使うと大量の電気を消費するため、回復に長時間眠ることだ。
ゲームでは第四世代から登場し、その後の作品でも同じ進化系統を保っている。覚えられる技は時代とともに変化した。過去の世代では、当時使えた技によってめざめるパワー、ばかぢから、でんじふゆうなどを利用できた。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、くさわけ、サンダーダイブ、サイコファングといった選択肢が登場する。軸となるのは変わらない。物理面から攻め、でんき技を使って交代を迫ることだ。
出遅れることの問題
攻撃120には使う理由があるが、素早さ70が攻撃できるターンを大きく制限する。いかくなら物理攻撃を受けて場に出やすくなり、ボルトチェンジを使うための1ターンを探しやすい。こんじょうでは運用が変わる。状態異常になると攻撃が上がり、からげんきのような技にも意味が出てくる。その代償として消耗が蓄積し、とくにワイルドボルトと組み合わせたときは負担が大きい。
とうそうしんは安定しにくい。同じ性別の相手にはダメージが増えるが、異なる性別の相手には減少し、性別不明の相手とのバトルではその利点を得られない。そのため、いかくは守りを固めながら場に出たいチームに合いやすく、こんじょうはより攻撃的な準備を求められる。
どこに合い、どこに合わないか
シングルプレイでは、チームがすでに素早い相手を弱らせるか、でんきタイプへの耐性を持つ相手を倒していると活躍しやすい。10まんボルトなら威力90の特殊技という選択肢になるが、攻撃の高さを考えるとワイルドボルトを優先しやすい。こおりのキバはじめん・くさ・ドラゴンタイプを、かみくだくはゴーストタイプのポケモンをただで場に出させないための技だ。相手に安全な受け先がなければ、ボルトチェンジで主導権も維持できる。
*ライボルト*と比べると、レントラーの主な欠点がはっきりする。物理面ではより強く攻撃できるが、素早さは低い。防御力やサポート手段に優れたでんきタイプを相手にするなら、チーム側で動きやすい場を作らなければならない。厳しい対戦環境では優先して選ぶポケモンではないものの、低レベル帯では遅いチームに大きな負担をかけられ、ゲーム本編では技範囲によって多くの相手に対応できる。素早さ70にさらされる前に、最初の有効な1ターンを取れるかどうかが、性能を左右する。