ブーバー徹底解説
アヒル、サンショウウオ、そして仮面
デザインはひとつの要素だけでできていない。よくある解釈では、海鳥――カツオドリかアヒル――と、炎の中に住む神話上のサンショウウオを掛け合わせ、尾と背中のトゲにはイグアナの要素を借りている。そこに日本のモチーフが2つ加わる。炎を吐く仏教の怪物カルラと、鍛冶場の火を吹くためにあのしかめた口を持つひょっとこ面だ。ブーバーのクチバシは、まさにその形をしている。
名前も同じ流れにある。ブーバーは、英語でカツオドリを指すboobyと、burnをつなげたものだろう。そしてMagmarは、magmaと、遠くの相手に胃の油を吐き出して身を守る海鳥fulmarを合わせた名前だ。2つの言語は、同じポケモンに別々の鳥を選び、結局のところ意見が一致しなかった。
ほとんどの人が見落とす、絵の細部もある。初期の世代では、両手の指が4本ずつだった。現在の公式アートでは5本になっている。
もう半分の鏡
ブーバーに起きたことのほとんどは、ブーバーだけのものではない。エレブーとは、タマゴグループ、直立した体つき、そして同じ性別比を共有している。2匹とも第2世代で進化前が追加され、第4世代で最終進化が追加された。どちらもレベル30で進化前から進化し、どちらも首に特定のアイテムを持たせて通信交換しないと最後の進化にたどり着けない。特性も並行していて、片方は接触攻撃を仕掛けた相手に代償を払わせる特性、もう片方は隠れ特性がやるきだ。
実戦での違いは配分にある。エレブーは先に動き、ブーバーはより強く殴る。それに、ほのおタイプはでんきタイプが無効にされる相手とは別の場所で壁にぶつかり、逆もまた同じだ。
技が届く順番
3世代のあいだ、ブーバーは進化ラインの最後だった。第1世代ではステータスの見え方も違い、特殊がひとつだけで値は85だった。システムで2つに分かれると、攻撃面では得をし、特攻100と特防85になった。
育てにくさの原因は数字ではなく、覚える時期にある。最初はひのこ、16でかえんぐるま。そのあと、34のふんえんまで長くて弱い区間が続く。かえんほうしゃは46、だいもんじは58まで出てこないので、そのころには冒険も終盤だ。レベル28のほのおのパンチが、その穴を自力習得技よりうまく埋める。わざマシンのニトロチャージは、威力50が響くものの、攻撃しながら素早さを積める。レベル64のはかいこうせんは、第1世代の名残で、それ以上のものではない。
技リストには珍しいものが2つある。レベル1のスモッグと12のクリアスモッグは、どちらもどくタイプ。毒らしいところが何もないポケモンなのに、クリアスモッグは両方のポケモンの能力変化を消すため、準備に1ターン使う相手を困らせられる。そしてレベル40のけたぐりは、相手の体重で威力が決まる技だ。自分の体重が44,5キロのブーバーは、重量級に使うとき、ちょうど有利な側の天秤に乗っている。