ミュウツー徹底解説
操作そのものを表す名前
ミュウツーは「Myuutsuu」と読み、その意味を隠していない。ミュウに英語の「two」を足したものだ。2番目のミュウ、番号を振られたコピーであり、日本語でも他の言語でも同じ名前になっている。もう1つよく指摘される読み方は、mutantとの類似だ。これも、グレンタウンのポケモンやしきの日記に書かれた内容とよく合う。最初にジャングルで原型を発見し、次に実験体が生まれ、最後には施設が焼け落ちて空になっていた。
デザインもその方向を向いている。太い尻尾、三つの節に分かれた指、そして何より頭蓋骨と背中をつなぐ管は、育てられたものではなく、作られたものの印だ。図鑑の数値だけで物語が成立する珍しい例の1つだ。高さ2メートル、体重122キロ、初期なつき度0。タンクから出た時点ですでに、いろいろな勘定を抱えていたことがわかる。
途中で奪われたもの
第一世代では、存在する中で最もバランスを壊していた。その大きな原因の1つが、レベル32で覚えるドわすれだった。今作では特防が2段階上がる。当時は攻撃と防御を兼ねていた唯一の「とくしゅ」が2段階上がったため、1ターンで攻撃力を上げながら受けも強くできた。しかも、あの頃のゲームではエスパータイプへの対抗手段がほとんどなかった。
第二世代でその仕組みは崩された。特攻と特防が分離され、エスパーを無効にするあくとはがねタイプが登場した。第五世代ではサイコブレイクによって、再び一部の領域を取り戻した。ただし、その技を覚えた個体は転送しなければ手に入らないゲームだった。第六世代では2種類のメガシンカが与えられた。リザードンを除けば、他にこの扱いを受けたポケモンはいない。メガミュウツーXはエスパー・かくとうに変わり、ふくつのこころを持って物理攻撃に寄る。一方、メガミュウツーYはエスパー単タイプのまま、体が小さくなり、体重の大部分を失い、ふみんに変わる。どちらもスカーレット・バイオレットには存在しない。
似た役割のポケモンと比べると
フーディンは、道具が少ないまま同じ仕事をする。特殊攻撃で殴り、素早く、先に攻撃されると崩れる。違いは技範囲と耐久だ。HP106で、レベル80でじこさいせいを覚えるこちらには、1ターンのミスを許す余地がある。レベル40ではどうだんを覚えるため、エスパー技が届かない相手にも答えを出せる。片方が通常の対戦環境に残り、もう片方が独自のカテゴリーに隔離されている理由は、それだけだ。
制限のないストーリーで問題になるのは、使えるかどうかではなく、使う理由を説明できるかどうかだ。登場するのは終盤で、ゲームはほぼ解決済み。覚える順番もそれを裏付けている。サイコキネシスはレベル48、サイコブレイクは72、みらいよちは88まで来ない。その頃にはもうリーグは終わっている。わざマシンで穴は簡単に埋められる。れいとうビーム、シャドーボール、めいそう。ただ、レベル技の並びを見るかぎり、この種が誰かと一緒にレベルを上げていく前提で設計されたわけではないことは明らかだ。