ネマシュ徹底解説
道しるべになるキノコ
デザインの元になっているのは、光る傘を持つ小さなキノコだ。生物発光するキノコとのつながりがあり、フェアリータイプとの組み合わせはヨーロッパの民間伝承に登場する菌輪も思わせる。また、夜の森を照らし、歩く人を引き寄せながら、胞子で眠らせる生きたナイトライトのようにも機能している。
英語名は、アミガサタケを指す「morel」と、子守歌を歌うことや眠らせることに関係する「lull」を組み合わせたもの。日本語名のネマシュは、眠りとキノコを連想させる。分類の「はっこうポケモン」は、光を放つ生物であることと、眠気を利用して身を守ることの両方をまとめて表している。
夜の習性と進化
図鑑の説明では、かなり具体的な行動パターンが示されている。昼は木の根元で眠り、移動せずに栄養を得る。夜になると木を離れて別の木を探す。このサイクルによって、生息する森が夜に活動的になる理由が説明でき、食べられた傘が翌日には再び生えることにもつながっている。
レベル24になるとマシェードへ進化する。くさタイプとフェアリータイプを維持するため、キノコ、光、胞子という系列全体の要素もそのまま残る。ネマシュは小さくて動き回る段階、マシェードはそこから発展し、森の中でより強い存在感を持つ段階だ。
キノコの中でのフェアリータイプ
パラスやタマゲタケをはじめとする、くさタイプのほかの種とキノコの意匠を共有しているが、2つ目のタイプによって相性は大きく変わる。くさタイプはみず、じめん、いわへの対抗手段になり、フェアリータイプはかくとう、あく、ドラゴンへの圧力を加える。防御面でも複数の耐性とドラゴン無効を得られる一方、どくに対する危険な弱点が残る。
通常のプレイでは、レベルアップで覚える技が消耗戦をうまく支える。ねをはるとつきのひかりで場に居座りやすくなり、ねむりごなで相手の行動を止め、ギガドレインで攻撃しながらHPを回復できる。マジカルシャインとムーンフォースでフェアリータイプの攻撃範囲を広げられ、きのこのほうしを使えば、相手の交代を利用した戦いでもより安定して状態異常を狙える。
世代による変化
ネマシュは第7世代の『ポケットモンスター サン・ムーン』で初登場し、その後『ポケットモンスター ソード・シールド』にも登場した。初登場時は、ちからをすいとるが専用技だったが、ほかのポケモンもタマゴ技として覚えられた。後の世代では、この種だけの技ではなくなっている。
対戦では主にリトルカップで存在感を示し、特殊耐久、きのこのほうし、回復技、フェアリータイプの組み合わせによって、一部のかくとうタイプやあくタイプに対応できる。ただし、すべてを受けられるわけではない。弱点を突く特殊アタッカーやどくタイプ、はがねタイプがいると後出しが大きく制限される。すばやさも低いため、場に残るには耐性、状態異常、回復技に頼る必要がある。