マシェード徹底解説
自ら光るキノコ
デザインの出発点は、幅広いかさを持つキノコや、湿った暗い場所で発光する種を思わせるビオルミネッセントなキノコだ。頭部の形は、ベッドサイドランプにも似ている。帽子がシェード、細い体が支柱にあたる。見た目のモチーフは装飾だけにとどまらない。光で相手を誘い、惑わせ、眠らせるため、ポケモンの外見がそのまま行動と結びついている。
英語名のShiinoticは、シイタケ、輝き、催眠的なものを思わせる要素を組み合わせている。日本語名のマシェードは、英語の mushroom と shade を合わせたもので、キノコとランプのシェードを示している。この系統の日本語の分類名も、キノコと発光を結びつけている。
パラセクトの夜のライバル
パラセクトとの関係は、テーマがたまたま重なっただけではない。どちらもキノコをモチーフにし、くさタイプとほうしを共有しており、図鑑説明でも縄張り争いが描かれている。『ポケットモンスター ムーン』では2種のうち一方がシェードジャングルの試練に関わり、もう一方が『ポケットモンスター サン』でその位置を占める。対比は明確だ。パラセクトは侵入した生物に支配されたキノコを表し、マシェードは胞子によって自分の環境を操る発光生物として振る舞う。
ラフレシアやモロバレルのような、ほかのキノコ系ポケモンとも発想上の共通点があるが、フェアリータイプを持つことで相性はかなり変わる。くさ・どくタイプが持つエスパー弱点はない一方、どくタイプには極端に弱く、ほのお、ひこう、こおり、はがねタイプへの弱点も加わっている。
アローラからガラルへ
マシェードはネマシュとともに第七世代で初登場した。この時期は、ちからをすいとるが系統内で特徴的な技となっており、回復と攻撃低下を組み合わせた防御役として、はっきりした役割を持っていた。第八世代では『ポケットモンスター ソード・シールド』に登場し、レベルアップ技はねむりごな、つきのひかり、ちからをすいとる、ギガドレイン、マジカルシャイン、キノコのほうし、ムーンフォースを軸としていた。
この移行は、吸収技やソーラービームの一部の威力に対する全体的な変更とも重なった。とはいえ、マシェードの個性は変わっていない。回復、眠り、消耗に頼るポケモンだ。第九世代では本編作品に登場しないため、存在する作品や、対応した転送によって使える範囲に限られている。
活かし方
通常のプレイでは、みず、じめん、でんき、くさ、かくとうタイプの攻撃に合わせて繰り出すとよい。そのあとキノコのほうしで相手のテンポを崩し、ギガドレインでHPを回復し、くさタイプを半減する相手にはムーンフォースで対応できる。ほうしによって接触技は使いにくい選択肢になるが、物理耐久が高いと勘違いしてはいけない。防御は80、素早さは30だ。
雨が降ればあめうけざらが発動し、場に居座る力が高まる。一方、つきのひかりは天候に恵まれないと安定しない。はがねタイプの相手には主力技を受けられ、どくタイプには簡単に倒されることがある。ひこうタイプやほのおタイプの技を何度も受けるのも苦手だ。光で獲物を誘い込めても、対戦では相手がすでに止まっているか弱っている状態でないと、動く前に無防備になりやすい。