オンバット徹底解説
コウモリの耳とワイバーンの翼
デザインのベースはコウモリで、果実食のコウモリと昆虫食のコウモリの両方から特徴を取り入れている。耳の形はスピーカーも思わせ、音波ポケモンという分類を直接示す視覚的な要素になっている。翼や牙、角ばったシルエットがワイバーンらしさを加え、オンバーンへの進化にもつながっている。
英語名は「noise」と「bat」を組み合わせたもの。日本語のオンバットは、「音」を意味する「on」や「音波」を意味する「onpa」と、「bat」からきている。音を使うのは飾りのためではなく、熟した木の実を探し、暗闇で方向を確かめ、相手をめまいにさせるためだ。
別の役割を持つズバットの系譜
もっとも直接的に比較できるのはズバットだ。どちらもひこうタイプのコウモリで、紫色をしており、すりぬけとすばやさを活かせる。小さな洞窟ポケモンから始まる進化ラインという点も共通している。違いは方向性だ。ズバットは状態異常や消耗戦向きの手段に寄っているのに対し、オンバットはとくしゅダメージを重視し、最初の段階からドラゴンタイプを持つ。
この追加タイプによって、くさ、ほのお、みずに対して場に出しやすくなる一方、重要な弱点も増える。リトルカップでよく見る攻撃をいくつか半減できるものの、HP、ぼうぎょ、とくぼうが低く、耐性を高い耐久力につなげることはできない。
リトルカップで見つけた居場所
XY期のオンバットは、すばやさとひこう・ドラゴンタイプのとくしゅ技を活かす構成が中心だった。役割は、打たれ弱いアタッカー兼様子見役。味方が倒れたあとや、耐性のある攻撃に合わせて場に出し、ぼうふうやりゅうのはどうで圧力をかけ、とんぼがえりで逃げる。
すりぬけは、みがわりや壁を攻撃の障害にさせないため、攻撃面でもっとも役立つ特性だった。おみとおしは、より情報を得るための選択肢。相手の持ち物がわかれば、きあいのタスキ、きのみ、こだわり系の道具に頼った型かどうかを見抜ける。テレパシーはダブルバトル用で、味方が放つ全体攻撃からオンバットを守れた。
冒険中に活かす方法
通常プレイでは、耐久型ではなく、すばやいとくしゅアタッカーとして使うほうが向いている。りゅうのはどうはドラゴン弱点の相手に対して安定した選択肢。エアスラッシュはぼうふうより命中の不安が少ないひこうタイプのとくしゅ技で、おいかぜは直接攻撃だけでは足りない場面で味方を支援できる。とんぼがえりはバトルの主導権を保つのに役立ち、おみとおしとも相性がよい。相手を確認してから交代できるからだ。
いわ・こおり技や、強力なタイプ補完技の前に居座らせるべきではない。物理技も活かしにくく、こうげきは30なのに対してとくこうは45。進化してオンバーンになると大きく強化されるが、それまでは相手より先に動き、特定の耐性を利用して場に出て、直接攻撃を受ける前に交代することに価値がある。