パモット徹底解説
前足で戦うマーモット
パモットの体つきはマーモットを思わせるが、二足で立つ姿勢によって、小さな格闘家へと変わっている。電気は前足の肉球から放たれ、その発想が前足で殴る動きと結びついている。電気を放ちながら攻撃するため、デザインには医療用の除細動器を思わせる要素もある。単なるでんきタイプのマスコットではなく、かくとうタイプと前足を使った技が、見た目から図鑑の説明まで一貫してコンセプトに組み込まれている。
英名は「paw」、つまり「足」をもとにしている。語源としては、パモの英名Pawmiに加えて、「marmot」と「dynamo」の要素が含まれるとされる。一方、日本語名の パモット は、パモの日本語名である パモ をもとにしている。こうして系統全体で共通の語根を保ちながら、デザインはより活動的な姿へ移っていく。
短い進化系統の中間段階
パモットは パモ と パーモット のあいだに位置する、役割のはっきりした段階だ。最初の段階を単に大きくしただけではなく、かくとうタイプが加わり、群れを積極的に守る存在になっている。『スカーレット』の図鑑では、群れが襲われたときに最前線へ出る姿が描かれ、『バイオレット』では、打撃と放電を連携させる戦い方が説明されている。
でんきタイプのげっ歯類として比較されやすいピカチュウと違い、パモットは3段階の進化系統に属している。ライチュウとも戦い方が異なり、電気をためて遠距離から放つのではなく、電気を直接打撃に乗せる点が特徴だ。第9世代で初登場して以来、種族値や覚える技、タイプの変化を比較できる過去の姿は存在しない。
すばやさ85がもたらすもの
冒険では、すばやさ85によって序盤から中盤の多くの相手より先に動ける。こうげき75も、ワイルドボルト、かみなりパンチ、はたきおとすを使う理由になる。ダメージを与えるだけでは足りない場面では、でんじはで相手の動きを遅らせ、パモットが主導権を保ちやすくなる。あなをほるはじめんタイプの選択肢になり、でんき技に耐える相手への対抗手段にもなる。
選ぶ特性によって、場に出す場面も変わる。ちくでんは、でんき技を読んで受け、HPを回復する動きを評価する特性だ。しぜんかいふくなら、状態異常を受けても、そのあと交代すればよいのでリスクを抑えられる。てつのこぶしは打撃技を中心にした構成へ寄せられるが、ぼうぎょ40、とくぼう40という低さのため、強力な攻撃を受ける余裕はほとんどない。
もう1段階進化させずに使う意味
パーモットへの進化はレベルアップで起こるため、冒険の一部でパモットを使い続けるのは、実用面から見た選択であって、ずっと維持しなければならないものではない。この段階では、かくとうタイプを早くから使えるうえ、けたぐり、ローキック、ワイルドボルトのような物理技にもアクセスできる。こうそくいどうも覚えるので、素早さの強みをさらに伸ばせるが、耐久の低さは変わらない。
技構成は物理技と特殊技が混在している。10まんボルトとほうでんはでんきタイプの特殊技として使え、こうげき75を活かすならかみなりパンチ、はたきおとす、ワイルドボルトが候補になる。この混成によって、チームに足りない役割へ合わせやすくなる一方、もろさそのものは補えない。パモットは、場に出て先に攻撃し、すぐ引く動きで価値を出す。耐久のある相手や、じめん・エスパー・フェアリーの弱点を突かれる場面に捕まると、力を発揮しにくい。