ボクレー徹底解説
伝説の魂を宿した切り株
ボクレーのデザインは、霊に取りつかれた腐った切り株を出発点にしている。日本の民間伝承で木に結びつく精霊とされる木霊や、自然の存在であるドリアードを思わせる発想だ。顔は独立した幽霊として浮かぶのではなく木に組み込まれており、緑の葉によって体がまだ生きているようにも見える。
日本語名はボクレーで、「木」と「霊」に関係する読みから作られている。英語名は「phantom」と「stump」、つまり幽霊と切り株を組み合わせたものだ。図鑑説明では、迷子になった子ども、まねた声、人間が避ける森といった要素によって、その発想がさらに暗い方向へ広がっている。
パンプカブーの影
ボクレーはバケッチャと、ゴーストとくさのタイプ、6世代での登場、交換による進化を共有している。どちらも超常的な要素と結びついた植物を表しているが、デザインが向いている場所は異なる。バケッチャはくり抜いたカボチャと祭りの雰囲気を使うのに対し、ボクレーは森、腐敗、霊の物語を軸にしている。
対戦でも違いは表れる。バケッチャは体のサイズによって能力値が変わるが、ボクレーの配分はひとつだけで、こうげき70、すばやさ38。リトルカップでは、この差によってボクレーがアタッカーや耐久寄りのサポート役として動ける余地は小さくなる。
遅いターンを活かす方法
もっとも実用的な使い方は、耐えられるノーマル、かくとう、でんき、くさ、じめん、みずの技に繰り出し、おみとおしで相手の持ち物を確認してから、消耗戦か物理的な圧力かを選ぶことだ。やどりぎのタネによって、相手は行動して対処するか、HPを少しずつ失い続けるかを迫られる。おにびは物理アタッカーの脅威を下げ、状態異常の相手にはたたりめの威力も上げられる。
場に残ることを優先するなら、ウッドハンマーよりウッドホーンが向いている。威力75はウッドハンマーの威力120に劣るものの、HPを回復でき、反動ダメージもない。ゴーストダイブは威力90でまもるを貫通するが、溜めのターンで相手に警戒され、耐性のあるポケモンへの交代や対策の準備を許してしまう。
しゅうかくを使うなら、きのみを前提にした構築が必要になる。一方、しぜんかいふくは準備なしで機能し、やけど、まひ、ねむりを受け止めたいチームにより合っている。すばやさの低さを活かしてトリックルームを考えることもできるが、HP43とぼうぎょ48ではタンク役にするには足りない。
ゲームとともに変化した進化系統
ボクレーは6世代で登場して以来、タイプの組み合わせ、特性、交換による進化を保っている。変化したのは習得できる技の内容だ。カロス地方の最初の作品におけるレベル技は、たいあたり、おどろかす、えだづき、やどりぎのタネを含む現在の習得順とは一致せず、その後には吸収、のろい、身を削る技が続く。
タマゴ技へのアクセスも変わっている。現在のゲームでは、かなしばり、ふいうち、サイドチェンジを覚えられるが、過去の世代では別の選択肢が用意されていた。こうした技レパートリーの変化で能力値そのものは補えないものの、純粋なアタッカーよりも、消耗戦やサポート役をこなしやすくなっている。